104.円座のかんこ踊   ( 伊勢市円座町 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
小さい頃、お盆に祖母の家へ行ったとき、いつも見に行かされました。初めて見た時は、こわくて泣いたような気がします。(伊勢市、42、女)
           正覚寺、夕方の日差しの中で優雅に  2009-8-15 
正覚寺の境内で
 毎年8月15日、夕方6時半頃から円座の正覚寺境内で保存会のメンバーによるかんこ踊が始まる。

  五穀豊穣、家内安全を祈願し、祖先への感謝をこめ、供養する祭りである。特に円座では江戸時代に新田をで開発した米山家への感謝を忘れないという。(参考:新田開発についての市の説明板
  「かんこ」とは羯鼓と呼ばれる小さな太鼓に由来。普通、盆供養として踊られるが、奇抜で幻想的な踊りは、念仏踊りの一種であるとも、はるか南方から伝わったものともいわれているが定かではない。
  円座町のかんこ踊りは、佐八町と共に県の無形民俗文化財に指定されている。
には2003年の様子を載せています。
伊勢志摩ビデオサークルの安田昇さんの作品「米山新田」をご紹介します
鞨鼓踊保存会館もあり
  伊勢市史に寄れば
  「かんこ踊の起源は慶安年間(1648〜1652)の初期と町では伝えられているが、一説には天正年間(1573〜1592)ともいわれる。

  戦時中は踊り手不足から中断されたが、昭和39年(1964)に復活した。踊は円座町鞨鼓踊保存会が中心となり,街ぐるみで実施している。
  立派な保存会館が作られており、雨の日でも稽古に支障が無い。指導者として大老(50歳以上)中老(40歳以上)が置かれ、保存と後継者の育成に努めている」 とある。

花飾りも美しい子供の踊り手 2011-8-15 
かぶりもの、シャグマ
  頭の被り物は「シャグマ」と呼ばれ、白馬の尾の毛で作られている。黒と白の縞模様の衣装にわらの腰みのを着け、胸に吊るした羯鼓を打鳴らしながら舞う。
  大変面白いことに、この衣装は伊勢市の佐八町、小俣町、度会町の麻加江のものも全く同じで、いずれも宮川沿岸の地域である。

 また昔、千石以上の村では市松模様、それ以下では縦縞模様であったとの話もある。


2009年のスナップ写真を載せています 
         日もとっぷり暮れて踊りは最高潮に 2009-8-15   
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伊勢市円座町正覚寺

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