48.南中村「鸚鵡(おおむ)石」
( 度会町南中村 )
A.磯部町の鸚鵡石が有名だが、「鸚鵡(おおむ)石」といえば近世はこちらの方が有名。岩に向かって
叫ぶと声が返ってくる。近世俳書の名称ともなっている。(桜木町、52、男)
B.山霊だと恐れられた程、大きく響く大岩で今も本当にこだまする。(度会町、32、女)
鸚鵡石の岩壁
2011-11-25
鸚鵡石
南中村地区の南側の山中にある大きな一枚岩。高さ30メートル幅60メートル。
亨保15(1730)年、藤堂藩の儒者、伊藤東涯が詩を作って道案内の村人に与えたが、
その詩を、後に霊元上皇(1687〜1696)が画工宗仙に屏風に画かせ、東涯がそれに序文を書いたという。
さらに竹田出雲の浄瑠璃に語られたため、鸚鵡石は広く世間に知られるようになった。
(度会町史より)
晩秋の
周囲の景色は
……
「鸚鵡石」呼びかけ場
この石に呼びかけるときは、石の右手約30メートルの所にある小さな岩がありますので、その上に立ち、そこから呼びかけるのが最もよくこだまします。
江戸末期の斉藤拙堂(津藩有造館の督学)によると
「石はかすかな声で歌いかけると、一言一笑でも必ず答える。ただ大声で怒鳴ってメロディーがないのは答えようとしない。緩やかに抑揚をつけることだ」
(度会町史)とあります。
一度、出かけて試してみては
?
呼びかけ場
2011-11-25
おおむ石守る会
舗装道路の脇に登り口があり、ここから10分で岩場に着きます。途中高さ
3メートルほどの滝
もありました。
鸚鵡石の前に椅子を置く、出水の前にコップを用意する、登る途中の大石に「腰掛石」と名づけるなど、
「おおむ石を守る会 」の方々のちょっとしたアイデアが迎えてくれて、楽しめます。
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