2009-2-5 |
|
伊勢たくあん
|
|
|
|
「伊勢たくあんと」名ずけた商品はかなりの種類売られている。天日に干し、時間をかけて漬けた「本漬」もあれば、干さずに調味料を加え短期間漬けて、甘めに仕立てたものと、色々である。
伊勢たくあんは明治の終わりごろ、宮重大根(?)など漬物に向いた品種が生まれ、御薗や豊浜など伊勢の北西地区で冬の農家の副業として盛んに作られるようになった。
自家消費用であったものが、伊勢たくあんとして商品化され、周辺地域へと拡がり、大阪へのルートが生まれてから一気に販売量が増え、1960〜70年ごろの最盛期には、この地方の冬の田んぼは大根を天日乾燥する「はさ(稲架)掛け」で埋め尽くされたそうである。
現在では食生活の変化による需要の低減、労働状況の変化で、この地区では漬物専門の業者が数軒続けている程度である。
|
|
|
|