172.松井仙右衛門と松井新田   ( 志摩市大王町波切 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
A. 大正7年に着工した波切漁港工事に、県議会議員として、漁協組合長とともに事業の早期完成に尽力した。又、昭和6年には新田開発のため、私財をなげうって海面を埋め立てたなど功績は大きい。(大王町、73、男)
B.阿児町と大王町の境、海面干潟による水田開発。古人の偉業。(阿児町、61、男)
漁港に面する波切神社の鳥居脇にある顕彰碑2004−6−12
郷土の恩人
  松井仙右衛門(1873年〜1932年)は応募の言葉通り、当時の波切村のために尽力した郷土の恩人です。

  1905年に波切村村長、1915年に県会議員となり、1916年に漁業振興のため漁港整備計画が出された折に、波切漁港整備の誘致に尽力し、予算獲得のため奔走しました。

  また、この地域が農地が狭く、長年の食糧難を少しでも解決すべく、新田開発にも力を注ぎましたが、1932年(S7)病のため59歳で亡くなられました。


その経緯を頌徳碑の内容でご覧ください。

漁港の繁栄を願い続けて
  1916年の漁港整備計画は日本全国の6箇所の漁港を整備するもので、波切漁港は1918年(T7)に着手、以後11年かかり、1928年(S3)に完成しています。

  現在の港のうち
写真左の灯台から中央の漁協建屋までの範囲が当時の漁港です
                    現在の波切漁港の一部 2008−9−21
       阿児町立神地区、英虞湾に面する一角 2004−9−11
新田開発
  新田開発は
英虞湾に面した現在の阿児町立神地区に松井新田として残っています。


松井新田の詳細をご覧ください
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インフォメーション  

志摩群大王町波切。波切港岸辺に頌徳碑があります。

 

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