37浦の七不思議 (鳥羽市浦村町今浦) |
蒔かぬ麻
この地方は往古より麻が群生していた、蒔かなくても生えることから謂う
昔から鏡浦地方には、七つの不思議があると言われている。それは片枝梨、四季桜、不苅真菰、不鳴蛙、逆川、蒔かぬ麻、女漕船等が挙げられている。(鳥羽市、67、男) |
伊勢志摩地方は昔話や言い伝えの大変豊富な所です。この浦の七不思議のその一つですが、資料によって話の内容が少しずつちがっています。本ページの内容は岩田準一著「鳥羽志摩の民俗」から、少し詳しい話を別ページで、鈴木敏雄著「志摩の民俗」からご紹介しましょう。
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女漕ぎ舟
志摩の女は男よりよく働く、夫婦揃って漁に出るとき、妻が舟漕ぎをすることから謂う
鳥羽市浦村町今浦。パールロードの鳥羽側入り口 |
逆さ川
字のりがせの流れる川で、洪水などのため、逆流するためいう。
刈らずの真菰
里の大方浦の南山地一帯に群生している茅、萱を神聖視していう。
鳴かずの蛙
ここ即ち恵ヶ谷の蛙は、その鳴き方が小さいためであろう。
片枝梨
浦神社への合祀以前に片枝梨大明神の小祠があり此処に梨の老樹がある。一年交替にて片方ずつの枝に結実するという
四季桜
今は無いが、昔、年中花を咲かせている桜樹があり、坂上田村麿も見に来たと伝う。