舞楽 皇仁庭(おうにんてい)
 皇仁庭(おうにんてい) 右方 四人舞
 
  四人の舞い手が甲と面をつけて舞う、重厚な祝福の舞楽です。
  
   応仁天王の御代に百済から渡来した人物と伝えられる王仁(わに)が、仁徳天皇のご即位に際して治世の繁栄を願って詠んだ和歌「難波津の歌」が曲の起源とされています


  四人の舞人が萌黄色の襲装束を着け、袍の右肩を脱いで舞います。

   口を真一文字に結び眉間にしわを寄せた威厳のある表情の面は、祝福の曲に合わせて庭上で舞った王仁の顔を象ったともいわれています。


  破と急の曲のうち、急の中には「皇仁小踊」という、ご即位の喜びを表した特別な舞の手法があります。

  この曲は左方の「喜春楽」と共に、古くから東宮(皇太子)の冠礼(成人の儀礼)の時には必ず奏されていました。

以上は神楽祭、神宮舞楽解説によります

 ※1. 文中和歌「難波津の歌」とは
   難波津に 咲くやこの花 冬ごもり
        今は春べと 咲くやこの花

 ※2. 左の写真は2018年9月22日内宮参集
    殿で行われたものです。

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