103.菅島の紅つげ・菅島の神宮つつじ(みつばつつじ) (鳥羽市菅島町) |
真冬になると、真っ赤に色づく自生のつげ。菅島の大山一面に色がすごい。日本に数ヶ所にしか自生しない神宮つつじ、春に花をつける群落。(鳥羽市、49、女) |
冬2月,常緑のつげの葉が色づき、菅島の大山の南面, 中腹を巻くように彩っています。
紅つげといっても強い赤ではなく、茶褐色が主ですが、黒褐色から黄緑にいたる実に様々な色を見ることが出来ます。大自然の織り成す色彩のシンホニーです。
色が変わるのは一時的な現象で,3月の終わりごろにはすべて緑に変わるのだそうです。
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岩石剥き出しの山肌
大山の南面の裾は採石場として有名ですが,山の大半が火山岩の一種の橄欖(かんらん)石です。.岩肌が所々現れ,天然の日本庭園の趣です。
この辺り2月でも晴れるととても温かいのだそうで、つげは太陽に守られ、この土の少ない山肌に背を低くして逞しく茂っています。
お断り:表題の神宮つつじについてはその季節に改めて紹介させていただきます。
2月の紅つげー色彩のシンフォニー
ここのつげは幹もなかなか魅力的です。葉の色を引き立てる白い肌, 小ぶりながら風格のある形、この表土が極端に薄い,土地柄が作り上げたのでしょう。
一説によると,春先に葉の色が変わるのも,この栄養分の少ない土地のためとしています。
白い肌, 魅力的な幹