モローモは写真のようにみかんにコンブの切った物を乗せ、茅で十文字にからげた祝い物で、宮持夫婦が刈った茅で宮持と口米の爺の家で作られます。
大晦日に子供たちが各家に白木の盆に載せ「モローモ」「福の神が参りました」と配り歩くのだそうです。
最後にアワは口米の爺の親戚により八代神社の本殿前に置かれ終了となります。
東の浜に着くとアワは「口米の爺」の親戚が受け取り浜に押し出し「アワつき」行事となります。
アワは八代神社へ
朝6時、宮持の家から親戚の若者がアワをもって浜に向かいます
「サバ」つくり
元旦ーアワつき
「サバ」とはもちの木で作ったお宝で、アワつくりの会場で大工によって作られます。長さ30cmほどの、12面柱で一年を意味する360の刻み目が入っています。
アワつきの行事の後、漁協組合長によって群集に投げ込まれ、それを取った人はその年幸運にめぐまれるとされます。
「モローモ」
アワつき
途中八代神社の鳥居の前でアワを上下に激しく振りヨイサヨイサと気勢を上げます
宮持
大晦日ーアワつくり
宮持は宮総代や祷屋とも異なる独特の役で、島の隠居衆から選ばれ、夫婦でつとめます。
前年の宮持(「口米の爺」と呼ばれる)と一緒にゲータ祭を仕切りますが、アワつくりではご覧のように素襖、烏帽子の装束で見守ります。
写真奥から漁協組合長、「口米の爺」、「宮持」夫婦