灯台の光は、船から視認したとき、その光がどこの灯台であるかを識別できるように、それぞれ固有の周期で点滅し、また色(白、赤、緑)により表示をしています。

 光の点滅方式としては、小型の灯台は自動化された管理器により光源の電球を直接点滅させています。

 一方、大型灯台も、最近はコンパクトな装備となり自動化が進んでいます。大王崎灯台の場合2005年に右図のような灯光器に変わりました。六角柱型のケースの中にランプユニットが4ヶ収納され、このケース全体が回転して赤白の閃光を点滅させています。

 ランプユニットの2ヶは白閃光用、2ヶは赤閃光用で、夫々2ヶの内1つは予備用です。

 また、光源はLU−M型(メタルハライドランプ)となり、灯光の平行度を保つためには、従来のフレネルレンズの代わりに、反射光方式(ランプケースの反射光で平行光線を作る方式)を使用しています。

     (文責:伊勢志摩きらり千選)


 


 ↑灯台の灯光器を下から見たもの