志摩町の句碑、歌碑

志摩の津に海女が悲願に生(あ)れまして
潮のもなかにいます みほとけ

             木俣修

         御座漁港)

三熊野の浦の浜木綿(ハマユウ)
百重(ももえ)なす心は思へど
直(ただ)に逢わぬかも


           柿本人麻呂
      (和具漁港緑地公園)

みけつくに 志摩の 漁夫らが
ま魚あぐる 代代のこえする 
ひろはま なぎさ


       大山兼峰
      (ひろはま荘)

五月波 
寄せ来て 
砂の濱 
揺れる

            誓子

        (ひろはま荘)

潮浴びや 
盆すぎし 
午下りの 
波さわぎ


        池尾草陽
      (ひろはま荘)

風吹けば 
海壊れると 
海女嘆く

             多佳子
          (ひろはま荘)
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※万葉仮名は現代漢字・平仮名に置き換えてあります
 
安胡の浦に船乗りすらむ
おとめらが玉裳のすそに
潮満らむか

          柿本人麻呂
     (特産物販売センター)
 
麦埼のあられ松原そかひみに
きの国山に船はへむかふ


          長塚節
       (麦埼灯台下)
 
小夜更けの志摩の片田をそぞろ行き
銀河の下に遠海を聴く

          
            白鳥省吾
          (麦埼灯台下)
 
幾たびも
絶えても立る(たつる)
法の道
九十六億末の
世までも

            円空
     (片田漁港小公園)
 
秋凪(な)ぎの英虞の
海庭(うなにわ)漕ぎ廻(た)みて
いにしへ今の時も
わかなく

           吉野 秀雄

      (金比羅山展望台)

 

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