推薦者の言葉

     [伊勢弁]
     A.「〜なー」というこちらの方言は他の土地からやって来た私にとってとても
       やさしくやわらかく響きます。(小俣町、36、女)
     B.言葉の終わりにつく「な」言葉しゃべってしまって気恥ずかしいような、でも
       都会で出会うととってもうれしく、ふるさとを思い出します。(南島町、56、女)
     C.伊勢地方も「○○○ね」という言葉を多く使うようになってきましたが、
       伊勢の「な」ことばがあるように大切に使っていきたいと思います。
       昨年山小屋で東北の方と一緒になりましたが、相手の方の言葉はなかなか
       わかりませんでした。またこちらの言葉を聞いて「やさしい感じ」と言って
       くれました。(伊勢市、57、女)

   [伊勢の方言]
      “ほっこりせんなァ” “ええあんばいやなァ”など、使われる機会が少なく
       なっているやさしいひびきの伊勢弁は宝。(伊勢市、46、女)


   [伊勢志摩の人柄・方言]
     A.「ーやな。」「そうせな。」何とも言いがたい言葉のあったかみ。
       「はよ、おいない。」「それ、たろて!」「おおきんな。」などあげれば
       きりがない。この伊勢志摩のあったかい人情、人柄、中には『はっきりしない。』
       とかの中傷もあるみたいですが、やはり私には「きらり」と光るものがあると
       思います。すばらしいやないですか?(玉城町、43、女)&end&
     B.子供の頃、家にいろんなことばを話す人が来て、意味のわからない言葉を
       じい様ばあ様に解いてもらった。三重は長が−い県なのでこんなにも言葉に
       違いがある。でも、話しているのを見て、言葉は表現は違っても触れ合う
       地域に暖かさは今思っても懐かしい。今は情報豊かで仕事でも世界は狭く
       なって全てに地域性が少なくなったような気がしてる。言葉の暖かさは大切だと
       思う。伊勢の言葉として自慢して自信をもっていたいものです。(大宮町、42、女)
     C.南島弁で「アラケトイテ」はどういう意味かというと、「整理しといて」と
       いう意味です。ことばは、人の移動と共に、物流と共に、海潮、河川の流れと
       共に、伝えられ発達してきたと思います。今は放送文化によって発達という
       ことでしょうけど、昔ことばも大切な宝。(ー、ー、ー)