漁期と漁獲物は

海女の作業方法は

漁期は
  乱獲による資源の減少を防ぐため県、漁協、海女組合いなどで厳しく規制されています。
・あわびは各地区ともおよそ3月半ばから9月半ば。
・伊勢えびは10月1日から4月30日。離島などはより厳しい規制のあるところもあります。

作業の時間は
  海女の作業は地区によって決まっており、地区によって異なるが普通は午前に1回午後に1〜2回で、1回の作業はおよそ2時間です。

漁獲物は
貝類
・アワビ  →「あわび」のページ
・サザエ  →「サザエのつぼ焼き」のページ
・トコブシ →アワビを一回り小さくした姿の貝の一種。生で食べることは
        ほとんどなく、バター焼き、酒蒸し,煮貝などに。
・イワガキ →北海道を除く全国に生息。殻の割には実が小さいが年間を
        通じて食べられる

海藻類
・ワカメ
・ヒロメ  →ワカメに比べ少し大型の海草
・テングサ →ところてん、寒天の原料になるのは赤いキヌクサ
・ヒジキ  →「中津浜浦のヒジキ」のページ
・アラメ  →「志摩半島のアラメ群落」のページ

その他
・ウニ   →日本全体ではでは200種もあるが、この地方で獲れるのは
        アカウ ニ,ムラサキウニ。
・ナマコ  →赤ナマコ、青ナマコがあり、青ナマコはゆでて、日に干した
        ものはキンコと呼ばれ珍重される。
・タコ   →「神島のタコ」のページ
・イセエビ →
「伊勢エビ」のページ

注:本ページは三重県農林水産統計協会発行の「鳥羽志摩地方の海女物語」を一部抜粋或は参考にさせていただきました

  海女の作業方法は■岸近くででもぐる場合、■複数で船で磯場へ行く場合、■夫婦など船で二人で作業する場合などがあり、それぞれ呼び名があります。
岸近くでもぐる場合
  岸から磯場まで桶や浮輪につかまって泳いで行き、作業する海女を「オヨギト」「カチド」などとよび、主に浅い場所(4〜10mほど)で作業をします。

複数の海女が船で磯場までいき
作業する場合

  数人から十数人の海女が、男に船で磯場まで運んでもらい作業するもので、「乗合」「さっぱ」などと呼びます。
  海女はそれぞれ浮輪に命綱を付けて、水深7〜15mほどまでもぐっての作業です。

婦など二人で船で漁場へ行き
作業する場合

  夫婦などの二人が船で、水深15〜20mの漁場へ行き作業するもので、「フナド」「フネド」なと呼びます。
  夫(トマエ)が船を操り、海女が命綱を腰に結び、船の滑車に付けられた錘につかまって海底へ。作業が終わると、海女は命綱を引き合図,トマエが素早く引き上げます。