2004-2-28 

1.大日堂から湾内巡航へ
朝9時ごろ、三ヶ所漁港から出発、10数艘の船を連ねて大日堂へ向かいます。快晴、波穏かで,すがすがしい朝です。
 .大日堂では栖雲寺住職による法会の後、ご本尊の大日如来像を厨子に納めた姿で運び、船にお乗せします
。.大日堂を出た船は渡鹿野島、的矢沖を回り、三ヶ所沿岸を巡り漁港に戻ります.。岸ではお年寄り達が静かに見守っていました。


大日堂


大日堂内での法会
お座船
大日如来像をのせたお座船には太鼓に笛にほら貝などの鳴り物が同乗しています。

さあ、巡航へ出発です。
お座船に
続く漁船たち

お座船に従うのはこの日は16艘、春の日差しに白く輝いています
2.船型の山車で
「大日さん」は、漁港についた後、舟形の山車に移され、栖雲寺まで街の人々と共に行列となります。
 漁港では婦人会の歓迎の踊の披露もありました。
大日如来
三ヶ所で「大日さん」と親しまれている真言宗のこの仏さんは年に2度,三ヶ所の曹洞宗の栖雲寺を訪れ,歓待を受けます。

栖雲寺のご本尊は聖観世音菩薩で,この日だけは大日さんに席をゆずられる様です。

会式の前に行われたご詠歌は真言宗系のものだそうで,宗派にはあまりこだわらないおおらかな土地柄と感じました。
3.栖雲寺到着
「大日さん」は栖雲寺に到着し、山車から栖雲寺の祭壇に運ばれ安置されます。
4.栖雲寺での会式
「大日さん」をお迎えして栖雲寺では13時から僧侶9人による盛大な会式が行われました。
5.餅まきと演芸会
会式の後,14時から栖雲寺の前の広場で餅まきが行われました。
 また、午後6時からは10時頃まで演芸会が行われました。、演芸会は本来「大日さん」の歓迎のためで、,昔はお寺の本堂で行われたが,、現在、会場は農協の2階に移ったとのことでした。
大般若経の轉読
栖雲寺は禅宗の曹洞宗のお寺ですから法会には轉読(てんどく)が行われていました

 轉読とは(左の写真に見られるように)経文をさらさらと開くだけで、読むと同じ功徳があるとされるもので、600巻からなる大般若経を前に僧侶が一斉にお経を広げる様を大変面白く感じました。.