備前屋
昔の古市は、今の倭町、古市、中之町、桜木町一帯をさして言った。
天明年間(1781-8)には、備前屋、千束屋、油屋、杉本屋など妓楼70余軒、遊女千数百人を数え、
江戸の吉原、京都の島原、大阪の新町、長崎の丸山とともに、五大遊郭のひとつに数えられた。
 なかでも牛車楼と号した備前屋は代表格であった。

 古市三座
また、古市には古市三座と呼ばれた三つの芝居小屋があった。
歌舞伎が盛んに上演され、古市歌舞伎の名を全国にとどろかせた。