160.栄通神社 万歳弓祭   ( 伊勢市通町 )

伊勢志摩きらり千選
                万歳の詞句に合わせて湯桶を持ちまわる大祷  2019-2-11
      
(ポインターを当て見る画像は)万歳の前に全員で栄達神社で式典が行われます
最初に「万歳」
  栄通神社の万歳弓祭はこの地に古くから伝わる伝統行事で、1768年(江戸時代ー明和期)から行われたといいます。
 
  祭の主役は神社を管理する役の氏子総代、大祷、小祷の皆さんで、この日総代さんは禰宜姿、祷屋さんは素襖姿で「万歳」と「弓取り」をこなしました。

  「万歳」は茣蓙に座るお一人が祝い言葉を50ほど声高に語り、周りの人がこれに、その都度「万歳」と答えます。

  この「万歳」を背景にして大祷が大鉢を、小祷が小鉢(なます)を手に持ち、万歳の詞句に合わせて一歩ずつ、祭壇を右回りに歩き、50歩で終えます。

→万歳の詞句
  
 尚、大祷・小祷は一年間の当番制で夫婦健在の家が行うとのこと。
  また、伊勢志摩地方では祷屋制度は広く行われていますが、其の表記の字は「当屋」、「頭屋」など色々です。
栄通神社鳥居前の広場で
  このお祭は最初、午後1時すぎに、大祷・小祷が関係者を引き連れ、お供えや弓矢・大小の的等を抱えて、栄達神社に到着するところから始まります。

  神社では氏子総代が禰宜役として、供え物を受け取り、修祓、祝詞奏上、玉串奉奠と続く式典を行います。

  その後、栄通神社前の広場の中央に用意された式場で祭がおこなわれます。
→万歳弓祭会場略図

   祭壇には神酒、御塩、餅に挿した四手、餅菓子、膾などが供えられ、弓矢が二つ用意されて祭が始まります


  祭は「万歳」「弓取り」と続き、午後2時15分に終了となりました。ほぼ1時間のお祭です。
                       祭り会場の祭壇    2019-2-11
 
(ポインターを当て見る画像)万歳で大祷・小祷が手にする大鉢・小鉢         
                祭会場で 最初に弓を引く大祷さん   2019-2-11
              (ポインターを当て見る画像は)弓を引く二番手の小祷さん 
最後に「弓取り式」
  弓取りり式は用意された大的を前に、まず大祷が祭壇の弓矢を掴み、祭壇の餅に挿された四手(青竹に巻かれている)で弓矢を清めます。

  更にその四手を足元にある盛り土に挿し。弓場を清めます。

  そして大祷素襖の片袖を脱ぎ、弓を持ち、矢を番え、弓を振り絞って的を打ちます。

  続いて小祷に交替。同様の所作で弓取りを行います。これを繰り返し三度。

  この後、祭り参加の男性陣が5人ほど弓取りに参加。最後に大祷が式場はずれにある小的を射って終了となりました

  この祭での弓取り式のの意味は
「外に向かって矢を放たず 外より内に矢を射られず」で、住民が等しく平和で安穏に暮らせるように祈念する行事だそうです。
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