83.国崎のノット正月 (鳥羽市国崎町)                                   
伊勢志摩きらり千選+
        お供え物を手に国崎の前浜に集まる女性たち  
     (ポインタを当ててみる画面は)総勢70名近く
それぞれお供え物を手に
  お正月の神様を海へ送り出し、正月の終りを告げる行事です。
  各戸から女性が一人づつ浜に出て、海にお供え物をして、これからの一年の海の安全と豊漁を祈るもので、江戸時代から続く伝統行事です。


  女性だけの行事で、全国的にも珍しく、2011年2月に国指定の「記録を残すべき無形民俗文化財」とされています。
  運営のための特別な会があるわけではなく、中心になる何人かの女性によって自主的に続けられているようです。


  「ノット」とは神への祝詞(のりと、のっと)、から来ているようです。

  

供え物を海に捧げ祈ります
   前浜に来て、まずそれぞれで、波打ち際で海の神に祈りを捧げます。
 
  各自、家から持ち寄った白木のお膳には、お神酒、赤飯、お膾と、「ツメ札」がのっています。これを波打ち際の平らな石に載せ、お供えとして、神に捧げます。
   家内安全、海上安全はもとより、この一年の豊漁を祈り、海に向かって手を合わせます。

  ツメ札とは表面に「(でてんこうきじん)」  裏面に「」と呪文を書いた札です。
  白木のお膳にはもう一つ、お賽銭とお米と小豆の入った「おひねり」が載っていて、浜に置かれた平桶に納めていました。これは神社に納めるものようです。 

  
  
                  波打ち際のお供え
  (ポインタを当ててみる画面は)海の神にお祈りして  
                      藁船には 捧げ物が満載され  
      (ポインタを当ててみる画面は)船は藁束を縛ることから
協力して藁船の製作を
   皆で協力して、各家より持ち寄った藁で縄をない、藁束を縛り、長さ1.8mほどの船を作ります。前に舳先を、後ろに藁人形を乗せ、前後に竹の帆柱を付け、幣で飾ります。

   その船中に供え物を載せ、お神酒を振り掛けます
船の名は歳徳丸。

  2017年は会場で地元の男性は区長さんと議員さんお二人。そのほか、他所からのカメラマンと取材陣の姿がが結構みえましたね。
藁船を沖へ送り終了
  最後にお供え満載の藁船に火をつけ、沖へ流します。参加の全員が見守る中、船はゆっくりと沖へ向かいます。
 一番最後に、行事参加の女性陣は小皿にお神酒を注いで飲みまわし、これにて行事終了。お正月も終わり、新たな一年のスタートです。
                全員見守る中で船は沖へ
  (ポインタを当ててみる画面は)沖へ出て燃える船   
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インフォメーション  

鳥羽市国崎町前浜1月17日(2017年)●11:30用意開始●12:30船作り開始●14:00行事終了

 


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