116.贅(にえ)浦浅間祭   ( 南伊勢町贅浦 )

伊勢志摩きらり千選+
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旧南島町の各地では今日も様々な伝統行事が受け継がれていますが、浅間祭もその一つで、方座浦や古和浦と大変よく似た形をを残しています。
               浅間祭、にえ浦浜で踊る役員さんたち2016−6−26
         (ポインターを当ててみる写真は)先頭で踊る樽持ちの独特の舞い
雨をものともせず
  午前10時、浜の北端から、笹竹を捧げ持つ4人の子ども、奉納竹を持つ6人の若者、揃いの法被姿の自治会役員や当屋さんたち20人が浜に入場。

  にえ浦の浅間祭は、にえ浦前浜での踊りから始まります。
  浅間山に奉納する紙垂つきの奉納竹の周りを廻りながら、「にえ浦浅間講讃歌」にあわせて、太鼓をたたきながら踊ります。恵比寿さんの被り物がなかなかに魅力的。

  踊の先導するのは「樽持ち」で、柄杓を持っての独特の仕草の踊りです。肩に持つ天秤の先には杉の葉の束が括られています。

  2016年は快晴、浜の南端にある浅間さんの登り口まで、堤防で見守る見物人に応えて4ヶ所で踊を披露。のどかな時間が流れていきます
 

  扇子に書かれた浅間講讃歌です
奉納竹(?)には、たくさんのきまりごとが
  にえ浦の浅間山(標高63)は浜の南端にあり、頂上までおよそ300メートル。

  一同、6本の奉納竹を山頂に持ち上げ、定められた木に括り、奉納します。6本の竹の高さを、中心のものを高くして、全体に「へ」の字になるよう立てるのが約束事なのだそうですが、これにはきちっとした作り方の書類があります。

  これを見ると、驚くべきは、6本の竹それぞれに名前がついていることす。また、竹を飾る紙垂(しで)も、美濃紙と半紙の区別があり、竹によってつける数も異なります。
→「奉納竹製作仕様書(?)」

  使う竹は真竹、以前は地元で調達できたものが、今では度会町まで買いに行くとのことでした。


  

  それぞれに名前のある 6本の奉納竹2016−6−26拡大
  (ポインターを当ててみる写真は)神社に飾られた奉納竹
         山頂の祠の周りを踊る役員さんたち2016−6−26
      (ポインターを当ててみる写真は)たくさんの初穂料が積まれた浅間神社宮祠
サンゲ サンゲ ロッコンショウジョウ
  浅間山山頂には石垣に守られた祠があり、浅間講の祠らしく屋根には富士山の飾りが付いています。

  奉納竹を周囲の決まった場所に取り付けた後、祠にお神酒を備え、にえ浦のの皆さんの初穂料を備えます。

  そして浅間祭を祝い、祠の石垣の周りを小太鼓をたたきながら廻ります


  そして最後に全員神前に座り、区長さんの先導で「散華、散華、六根清浄…」(浅間講讃歌の最後にあり)の一節を全員で八回唱え、更に、

  「ノオマク サンマンダァ…」の祈祷文を全員で八回唱え、すべて終わりになります。 
  10時に浜で踊が始まり、神社で行事が終わるのがほぼ11時でした

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インフォメーション  

南伊勢町贅浦。浅間祭は毎年6月で詳細は当サイトのイベントカレンダーでお確かめください●マップは浅間山に
登る前に独特の踊を踊る場所(漁港)を示しています

 


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