68.常明寺
( 伊勢市一之木 )
「伊勢参宮名所図会」にも紹介されている常明寺は、いまの倭町にあり大変な賑わいだったようだ。現在は一之木町に移されている。
山門
高日山常明寺
日蓮宗身延山久遠寺末、本尊は中央宝塔。
寺宝 日蓮上人直筆の意思造宝塔
後陽成天皇宸翰
当寺の草創は明らかではありませんが、古く豊受大神宮禰宣・度会家と深い関わりがありました。
明治まで倭町にあり、もと真言宗、近世の初め天台宗に改宗されました。
常明寺跡:常明寺を中心に尾部坂に通じる一帯を常明寺門前町と称し、古市と肩を並べるほど繁栄したが幕末には急速に衰え、明治には全くなくなってしまいました。
宗祖・日蓮上人が建長年中(13世紀中頃)当寺に参籠、神宮へ
法華宗改宗の祈願をしたと伝えられています。
(この時代、常明寺倭町にあり、日蓮上人誓いの井戸が残っています)
(別画像参照)
本堂
明治初年に廃寺となりましたが
明治23年(1890)
宗門の高僧・新居日薩上人が現在地に当寺を建立しました。
戦災で堂宇焼失。昭和56年本堂、昭和63年山門を再建。
松尾芭蕉句碑
秋風塚という芭蕉の句碑が建っている、句碑全体が楠の化石です。
秋の風いせの墓はらなほ凄し
* 寛政10年10月地元の俳人不除軒佐藤幹員が深山に楠の化石を得て、これに芭蕉の春風吟を刻み長峰の白寺境内に建立したものです。
長い歳月で傷みがありますが修復され大切にされています。
句は、芭蕉が参宮の途次、中村枕返し(リンク参照)あたりで詠んだものと伝えられている。
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伊勢市一之木1丁目
JR・近鉄伊勢市駅より、徒歩5分
枕返しの話
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