49.南勢新四国八十八ヵ所   ( 度会町南中村 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
大師山(南中村)山頂まで88組の地蔵が連なる。山道には「りんどう」が咲き、美しい。(度会町、36、男)
            八十八ヶ所の 祠が並ぶ山道 2014−6−19  
新四国八十八ヶ所
   四国八十八ヶ所霊場めぐりのミニチュア版というべき施設は鳥羽や南伊勢にもありますが、度会町南中村の東明院のものも、その一つです。

  東明院の背後の大師山の斜面に、九十九折れの道が続き、この道にほぼ5m間隔に88の祠が並んでいます


  各祠は大半がコンクリート製で、その脇にはそれぞれ、八十八ヶ所の寺名と管理者の名を示す石柱が立っています。 中には今風な(?)二戸続きの形もありました

  入り口の石碑に寄ればこの施設が作られたのは、大正12年1月。
大宝山東明院
  八十八ヶ所のあるお寺は正式には臨済宗妙心寺派、大宝山東明院です。
  度会町の町史によるとこのお寺の沿革は
  「元禄6年(1593)実伝真和尚が川上の東にあった久留山(くどめさん)妙音寺と日部の実観院を併せ東明院を創立して中興となる。

  宝永年間(1710年ごろ)妙心寺、高厳蒲間を招き開山とする。安永3年(1774)焼失したが、五代各庵和尚が再建して中興となる」とあります。


  ご住職のお話によると 「私の小さい頃はこの寺の大師講(毎月21日)のときは露店も出て大変な賑わいでしたね」
     東明院の外観(中央が本堂) 2014−6−19 拡大
                 祠内の仏様の姿   2014−6−19 
             (ポインタを当て見る画像)仏様の拡大
祠には二体の石像が
  八十八ヶ所の祠内には必ず二体の石像が祀ってあります。右は光背のある仏様、左は僧侶像とほぼ決まっています。

  仏像が四国のそれぞれのお寺のご本尊を模しているかどうかは確認していません。

  ほぼ背丈40センチほどの石像ですが、それぞれに味わいのある顔立ちをしていらっしゃいます。少しお顔を撮らせていただきました。

南勢新四国八十八箇所の仏様
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