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生きたタコを使って伊勢エビを捕獲する漁法。乱獲にならない。資源保護からは理にかなった漁法であり、漁民の知恵を知る上で大切な漁法文化の一つ。(現在技術保持者5名ぐらい、しばらくすれば絶滅のおそれあり)(南勢町、69、男) |
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写真:K氏提供 |
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タコで伊勢海老を獲る
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たこ伏せ漁は昼間、岩陰に潜んでいるイセエビを、イセエビの天敵であるタコを使って、岩穴から誘き出し、タモですくい上げる漁法です。海老がタコを恐れて岩陰から逃げ出したところを捕まえるわけです。
通常、二人で行い、一人は舟をコントロールし、他の一人が船端から、磯めがねを使って海中を覗きながら、漁をします。
えびを獲る役はかなりの重労働で、そのためかどうか分かりませんが、最近はこの漁法でえびを獲る人はほとんどいなくなってしまったそうです。
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熟練者でも大変な作業
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片手にタモ、片手に生きたタコを縛り付けた竿をお持ち、磯めがねを口にくわえ、船端に胸をつけての作業ですから、熟練者にとっても大変な作業だろうと思います。
胸には首からかけるように、座布団を着け、胸を保護しています。
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写真:K氏提供 |
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磯めがねは口でくわえて
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磯めがねは木製で、角錐型の単なる筒ですが、海面の反射を避けて海中を覗くには最適の道具です。
めがねの縁の手前側を口でくわえ、向こう側を鉢巻した額で押さえます。そのため額の当たる所が湾曲しています。
このページの内容については、南勢町の川口祐二さんに色々教えていただきました。
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