124.方座浦浅間祭   ( 南伊勢町方座浦  )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
昔通りの神事が、そのまま残されています。男性が化粧をして踊るユニークな祭です。(南島町、43、女)
                  町内を道中歌を歌い踊りまくる男衆2006-6-24
       (ポインターをあてて見る写真は)宵宮のフィナーレ漁港での一踊
宵宮(前夜祭)
  毎年旧暦5月27、28日に近い土、日に行なわれる浅間祭は方座の一番重要な祭礼で、江戸時代中期頃に、疫病退散を願っての祭りだと、いわれています。

  宵宮の日、午後6時集会所(防災センター)に集まった祭り参加者は80名。宴会の後、顔や体に化粧をします。ともかくおかしな顔になればいいのだそうで、各自好きなようにドーラン塗りを楽しんでいました。

  夜8時、街路に繰り出します。一列に並び小太鼓にあわせ道中歌を歌い、踊りながら練っていきます。夜空に響く80人の男声合唱、なかなかの迫力です。

  練りは、最後に漁港広場に到着、輪を作って熱っぽく一踊りしてフィナアーレです。このあと花火が上がり、スターマインが漁港を華やかに彩っていました。
(2006年取材)
幣立ての祝い事
  この日、浅間山行きに先立って、午前中に3ヶ所で幣立ての行事を行いました。

  これは方座浦の抽選で選ばれた家を訪れ、まず幣2本を家に立て、その家の慶福を祈って、座敷の中で小太鼓を鳴らして道中と同じ踊りを行います。踊ることにより幸せを呼び込むのだそうです。

  踊りの後、その家で酒肴のもてなしがあり、ほぼ40分ほど。

  3箇所のうちひとつは新築の家で、方座浦のはずれにあり、その道筋を電線を気にしながら幣を立てて練っていくのも結構大変そうでした。


  一軒の幣立てが終わった頃小休止があり、漁港では小学生のマーチングバンドが演奏開始、その後街へ。→その様子を
新築の家で、幣を立て 2006-6-25
(ポインターをあてて見る写真は)祝い家の庭先で元気に歌う一行
                 浅間山を頑張って登る一行2006-6-25
いざ!浅間山へ
  午後2時浅間神社へスタート。指名された若者達の手によって、大幣、小幣(それぞれ高さ9mほどの竹で、先に日の丸の扇子)は浅間山へ運ばれていきます。

  浅間山は高々150mの山ですが、岩だらけの急勾配の山で、幣は立てたまま運ぶのがしきたりのため、生憎の雨も災いして、草履が岩ですべり大変な苦労です。

  もろ肌脱ぎで数珠をたすき掛けにした若者達が、径8cmほどのつかみところの無い御幣竹を黙々と持ち上げていきます。後から小太鼓に合わせて道中歌の面々が続きます。

  尾根に達すると頂上に向けての100mを、大幣と小幣の二組が幣を抱えて競争です。若者達は疲れもどこへやらあっという間に駆け上がっていきました。


  頂上に幣を立てた後、浅間神社の前で式典があり、最後に神社の周囲を太鼓を叩きながら三周。これですべて終了です。
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インフォメーション  

方座浦は国道260号を小方口で海側に曲がり約1キロ。
行事は(2006年)宵宮:18:00集会所集合。20:00街へスタート21:00漁協前で踊る。21:30花火、22:00終了。
当日:8:00集会所スタート。8:30小幣の家で祝い(〜9:30)漁協で小休止。9:30漁港で小学生のマーチング
10:00新築の家で祝い(〜11:00)12:00大幣の家で祝い(〜13:00)
14:00山へスタート。16:30漁協前に帰着。●マップは漁協を示す

マップ
 


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