64.謡童戯(昔の子供の遊び)   ( 鳥羽市堅子町  )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
子供10人で行う戸外での遊び。「子買を子買を(コカヲコカヲ)」といわれる。初めに一人が買い手になり、他は子になり、左右に分かれる。中央に鬼役がいて囃子言葉が終わったとき、子は買い手に走り、鬼は子を捕まえようとする..つかまった子が鬼役になる。(別途囃子言葉あり)この遊戯は昭和10年ごろまで、主に女子に行われていたが、謡の内容から考察すると哀れみを誘う。子等は無邪気に遊んでいた.。(伊勢市、77、男)
子買お子買お!
 推薦の言葉通りの昔の子供たちの遊びです。同種のものが三重県の各地で行われていたようです。(三重県の民謡)

 ふつうの「子買お子買お!」遊びに比べ、「鬼ごっこ」が取り入れられているところが独特です。

囃子言葉は
(買い手)子買お、子買お
(売り手)子に何食わす
(買)砂糖や饅頭
(売)それは虫の毒や
(買)とと(魚)にそいてまま(米)は
(売)それは、よかろう、どの子がほしか
(買)(花子)がほしい
(売)鬼が怖くていけません
(買)鬼の来ぬまにチャットおいで


音声
「鬼が来ぬ間に、チャットおいで」
 「鬼が来ぬ間に、チャット(急いで)おいで」の言葉を合図に指名された子は、買い手の待つ輪の中へ走ります。鬼は、その途中でその子を捕まえれば、鬼を交代します。

 普通の「子買お子買お」遊びは、鬼は無く、2つのグループ間でメンバーをやりとりする、「子貰い遊び」が多いようです。

 子貰い遊びの典型的なものに「花いちもんめ」があります。



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インフォメーション  

鳥羽市堅子町。

 

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