151.弘法井戸と弘法伝説
( 鳥羽市鳥羽4丁目 )
お遍路さんに冷たい水を所望され、近くに無いので奥谷の一番奥まで汲みに行って飲ませたところ、大層喜び、お礼に近くでおいしい水が出る所を教えてやろうと杖で指した所を掘ると冷たくておいしい水が出たという言い伝え…よくある弘法伝説であるが、最近わらべ地蔵さんと「弘法井戸」の標識が建てられた。(鳥羽市、67、男)
弘法の井戸にて(2002−7−22撮影)
今も清水の湧く弘法の井戸
鳥羽4丁目藤の郷、住宅の密集する辺りに川 (ほとんどが暗渠になっていますが) があり、その流れが海方向に曲がるところに、今も清水が湧く弘法の井戸があります。
道路面から1.5mほど低くなっているため、見落としがちですが、およそ鳥羽保育所と西念寺の中間に位置しています。
近年史跡保存のためここに祠が作られ、地蔵が祀られました。
弘法水?弘法の井?
弘法の由来について『鳥羽志摩の民俗』によりますと
『藤の郷川べりの奥谷の入り口に弘法水と称ぶ清水湧きてあり.旱天のときでもこの水涸るることなく、常に近傍の民家の用水となっている.弘法大師、この場所に杖を突き刺して去って後、清水噴出するに至ったといい伝う。
また、付近の玉栄山正徳院(現在鳥羽保育所)という寺の庭前に弘法の井というのがある.(藤の郷江崎重助翁)」
上の資料によれば現在の場所は弘法水となりますが、弘法大師の逸話では一致しているようです.
弘法の井戸にて(2002−7−22撮影)
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鳥羽市鳥羽4丁目12-7.42号線バス停藤の郷から山側に20mほど。
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