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100年を経てよみがえったベビーオルガン
この39鍵のベビーオルガンはほぼ100年前に松阪で,雅楽器製造の専門家でもある長尾芳蔵(1849〜1904)氏によって作られました。鳥羽市内の旧家に所蔵されていましたが,佐藤泰平氏(オルガン奏者,東北大学教育研究センター非常勤講師)の調査をきっかけとして日の目を見、市民たちの力で専門家に修理を依頼,2000年に立派な演奏楽器としてよみがえったものです。 現在鳥羽長尾オルガン協会で管理され、協会主催の音楽会ではその深みのある魅力的な音色で聴衆を魅了しています。
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2002年9月14日にも鳥羽市の商工会議所で協会主催のコンサートがあり、オルガンの佐藤泰平氏と笙の岩波滋氏(宮内庁楽部楽長)による演奏が行われました。一見とっぴな組み合わせと思われたオルガンと笙の合奏は,同じリード楽器だけに音が良くなじみ,このお二人の優れた音楽家の手によって実に魅力的な演奏となりました。
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鳥羽長尾オルガン協会は、オルガンの持ち主であった広野重子氏から寄贈を受けて、2001年7月に発足しました。一主婦の「明治の音をよみがえらせたい」との想いとそのための資金集めの大奮闘がやがて新聞社などの応援も得て市民の活動へと広がり、協会の発足に至りました。 なお本ページの音声は同協会の製作によるCD の一部で、佐藤泰平氏の演奏、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」です。
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明治23年に作られた日本製のリードが23の小さなベビーオルガン。小さいけれども、この一台でコンサートができる音量とやさしい音のオルガン。日本に現存する3台の内の一台です。個人の所有から保存会へ移行しました。(鳥羽市、35、女)
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