26.田宮寺(たみやじ)の十一面観音像と縁日
( 玉城町田宮寺 )
A 田宮寺の観音堂に安置されている旧国宝、現在国指定重要文化財、平安初期の名作、2月18日、8月9日の会式には開帳される。近所に内宮の御神体を乗せた御船を祭る御船神社がある(玉城町、77、男)
B 田宮寺にある国の重要文化財です。平安後期に彫られたものとか。(玉城町、34、女)
初観音当日
2010-2-18
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古くからの由緒ある寺、田宮寺
田宮寺は富向山田宮寺といい、玉城町字田宮寺、松下電工の北隣の集落にある。
写真、右手の建物が観音堂。左は中興の祖といわれる弘法大師を祀ったお堂。
田宮寺は玉城町史(金子延夫著)によれば長徳年中(995〜999)、内宮禰宜荒木田氏長の草創による法楽寺(平安時代神仏習合の考えにより建てられたお寺)とされている。
幾たびもの火災にあったものの、そのたびに再建され、元禄(1639)の記録によれば、98間×48間の境内に、本堂、太子堂、客殿、庫裏などが建ち並ぶ大きな寺であった。
しかし明治の神仏分離令により寺院が破壊され、今日の姿になったといわれる。
寺には
由緒の説明板
がある。
十一面観音像
本尊は等身大の十一面観音立像が二つ。漆箔の桧一木造。平安朝初期の作とされる。国の重要文化財
。
観音堂の祭壇の背後に2畳ほどの部屋があり、そこに観音像が2体安置されている.同じ十一面観音像ながら一方は男らしい顔立ち(写真)、他方は少し丸顔の女性らしい顔立ちの観音様で、仏様に性差は無いはずだが、夫婦観音と呼んでもおかしくないお姿だ。
お寺側で提供の写真
を参考にされたい。
現在、田宮寺は住職は無く、2月、8月の祭礼と毎月18日の例祭には、松阪の薬王寺の僧侶が見えて、法事を行っている。このとき観音様を拝観できるとのこと。
寺の管理一切は地元字田宮寺の田宮寺奉賛会が行っている。
寺の役員の方のお話では
「この地区は25軒しかないので、ほとんどの家が役員の経験者なんです」と
。また、
テレビで紹介されて以来、遠方からの参詣者が増えたという。
玉城町提供の写真
健康を祈って火渡りをする人々
2010-2-18
火渡り神事
初観世音菩薩縁日の伝統行事として2月18日に柴燈護摩焚きが行われた。
火が焚かれ、修験者の祈祷があり、その後希望者はその火を渡り、一年の安泰を祈る。
2010年の初観音は
午後2:00/柴燈大護摩
午後3:30/餅まき
その他、甘酒の無料サービス、先着600名に限り福引があり、小規模ながら花の鉢植えが販売されていた。
地域の方々の様々な工夫と努力で、都会では味わえない、どこか懐かしいような、心安らぐお祭になっている。
NEXTページに
2010年の初観音の様子
を紹介している。
田宮寺の観音像
2月の、お祭りにかならずお参りします。
夫婦観音様とのことで、何年か前より、祈願を兼ねて、
たずねています。観音様を目の前で見ることができます。
もっと、沢山の方に、みていただきたいと、いつも感じています。
玉城町字田宮寺。県道530(サニーロード)を松下電工の交差点で電工側に入り400m先の小道を右折60m。
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