33.めかぶのとろろ汁   ( 広域 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
ワカメの根の上の部分が株になっていて、それをせん切りにして、熱湯をかけ、出し汁と合わせごはんにかけて食べる。独特のねばりがあって何杯でもOK!(志摩町、50、女)
             刻んだめかぶ(左) 湯どうししたもの(右)
「めかぶのとろろ汁」
  わかめの根元の部分をめかぶという。青々とした鮮やかな色と、なめらかな感触が好まれる。

  めかぶをきざんでさっと熱湯に通し、味噌汁や澄まし汁の中に入れて、ねばりのある汁にして食べる。
おいしく食べるには、熱湯をかけすぎないこと、煮すぎないことである。

  本物のとろろ汁のようにねばりがあり、鮮やかな緑色をしためかぶのとろろ汁は、箸でつまもうとしても流れてしまうので、すすりこむようにして食べる。  -「三重の食事」より
健康ブームで需要大
  浜で広げ乾燥、一日か2日でからからに乾燥する。
  最近(2005年)は健康ブームのためか値がよく、市場で3700〜4000/kgするため、皆さん力を入れています。

  3〜4月初めには生でも出荷され、スーパーでも見かけます。また、細かく刻んで干したものは「めひび」と呼び、袋入りで商品化されています。写真拡大はその中身の調理法を紹介 。
          市販の刻みめひび 2005-3-30拡大
               答志和具港にて2005-3-30拡大
干し姿二態
  めかぶはわかめの根に近い部分に出来る成実葉と呼ばれるもので、4月ごろここに胞子嚢が出来、繁殖するのだそうです。

  葉は分厚く、大変面白い形をしています。茎に対して葉が極端に成長するためこのような独特の形になるのでしょうか。

  写真で左は茎を切り落としたもの、右は茎についたままのめかぶです。海中では写真とは上下が逆で、めかぶの上にわかめが茂っています。

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インフォメーション  

鳥羽市石鏡町、答志和具など。

 

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