32.宮川八十八ヶ所めぐり(ご詠歌)   ( 広域 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
スタートは宮川村中上流部の汲泉寺という寺で始まり、大台町、大内山川沿い、大宮町の宮川に面した寺が入り、勢和村へそして多気町を抜け、多気駅のところで曲がり野中へ、玉城町へそして伊勢市内、上がりは世義寺。なぜか度会町と小俣町と御薗村の寺は1箇所もない。作られたのは大正の中期頃と思われるが、なにぶん不明な点が多い。一つの文化かと思い書いてみた。JR参宮線、JR紀勢線沿いの寺が多い。(大宮町、46、男)
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宮川沿岸を辿る88ヶ寺
 この88ヶ所めぐりは、1921年(t10)宮川村の汲泉寺の住職、密成和尚作成の納経帳にあるもので、八十八ヶ寺の本尊と奉納されたご詠歌が記されています。

 現在の宮川村の汲泉寺をスタートし、宮川沿いの大台町、大宮町、勢和村,多気町、玉城町、御薗村、を経て伊勢市の世義寺にいたる88ヶ寺が選ばれています。

(拡大表示に寺名などを示しています)

 当時、どの程度人々が参加したかは不明ですが、この時期、参宮線は既にあり、紀勢本線は1923年に開業していますから、三瀬谷以東は鉄道の利用も可能だったわけです。


88首揃うご詠歌
 写真は88ヶ寺のひとつ、宮川村字江馬の昌徳禅寺のご詠歌です。

 寺名を読み込んだものも多く、例えば1番の汲泉寺は
「絶え間なく流るる釈迦の慈悲の水 汲みて歓べ後の世の人」
88番の世義寺は
「世義に長け 法義に深き八十八(やそはち)の誓いを納む 龍華咲くまで」

 88ヶ寺すべて歌があるわけですが、写真のような立派な歌碑になっているのは珍しいようです。

なお、資料は宮川流域案内人である、廣瀬元久氏に頂いたものです。氏は2004年5月からこの宮川88ヶ所めぐりを企画し、現在(2004年)3回にわたり36番まで案内されています。

        2004-6-13撮影
     ゴールの伊勢市の世義寺2004-7-7撮影
住職の見えないお寺もあり
(36ヶ寺まで廣瀬氏の企画に参加しての範囲ですが)80年以上たった今日ではお寺の様子が様変わりして、大変立派なお寺がある一方、檀家寺であっても、住職のいない無住寺がいくつか見受けられ,僅かですが廃寺や地区の会所に変わっているもの等もありました。

尚、現在は巡礼者への対応はまったく行われていないようです。

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インフォメーション  

宮川流域エコミュージアム「古の宮川八十八ヶ所めぐり」については宮川ルネッサンス協議会(TEL0596-27-5411)にお尋ねください。

 


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