57.三角縁神獣鏡と海獣(かいじゅう)葡萄鏡   ( 大紀町錦 )

伊勢志摩きらり千選
 
          三角縁神獣鏡

三角縁神獣鏡

鏡の縁の部分が三角形状に突出している古墳時代の鏡。同じ型の鏡は、魏 の皇帝が卑弥呼に贈った鏡という説があり、この鏡が畿内を中心に出土することから「邪馬台国畿内説」の論 拠の一つにもなっている。

直径23cm

海獣葡萄鏡

今から1300〜1400年ほど前、中国の隋・唐時代(わが国の飛鳥・奈良時 代)に中国で作られた銅鏡で、葡萄唐草模様の他に鳥や獣が表されている ことからこう呼ばれています。 里帰りした鏡は、奈良時代のものと考えられ、 直径が9.4センチの銅鋳製。中国から渡ってきた鏡をもとに日本で作られ た鏡、いわゆる「踏み返し鏡」といわれるものにあたります。

            海獣葡萄鏡
インフォメーション  

錦地区には、現在の集落を囲む山々の尾根の各所に10数基の古墳が確認され ており、これらをはじめ地区の各所から出土するおびただしい量の遺物からして錦地 区は古墳時代には国内屈指の文化をほこる大都市であったと推測されます。

推薦のことば
錦から出士した銅鏡。行方不明になっていましたが、宮沢元首相の弟さんが持っておられ、紀勢町に寄贈していただいた国宝級(?)の地元の宝物です。(紀勢町、44、男)
私もオススメ
古代に錦と大和朝廷と関わりが
  海獣葡萄鏡は、全国で12か所からしか出土していない鏡です。
高松塚古墳からも出ているから、古代に錦と大和朝廷が何らかの関わりがあったと思われます。
  錦には、神武天皇が上陸したという伝説があり、この伝説にはかなり高い信ぴょう性があります。
(山口氏)

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