36.柏野天王祭り   ( 大紀町柏野 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
梅雨明けの7月に本町の柏野地区で行われる天王祭りは、豊作と人々の健康を願って御舟山車が町内を練り歩き、山車のきしむ音と笛の音がとても郷愁的です。(紀勢町、44、男)
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128個の提灯を付けた御船山車と笛を吹く若者達
笛の音が郷愁を誘う”いにしえ”からの夏祭り
夕闇の中、昔ながらの調べの笛の音が聞こえ、やがて、数多の提灯の火を揺らせながら子供達に曳かれた御船(みふね)山車が現れる。山車の上には笛を手にした若者が数人。笛の音と山車のきしみ、揺れる提灯、山車はゆっくりゆっくりと柏野本町を進み、奉納先の神社へと曳かれて行く。100年以上も続いているこの祭り、元々は天王の宵に行われる疫病退治と豊作を祈願した柏野地区だけの祭りだったが、今では「柏野夏祭り」と名前を変えて、柏野・崎地区全体の祭りとなって続いている。
子供の頃の思い出に繋がる”天王さん”
子供も大人も一団となって、御船を陸(おか)曳きする珍しいこの祭りは、歴史が長いだけに子供の頃の思い出に繋がっている人も多い。「わしらが子供の頃は、笛は銀笛の縦笛で、そりゃ澄んだええ音やった。」(吉田克巳氏)「子供の頃見た花火が忘れられんで、又花火をやろうやないかということになって、有志を募って揚げるようにしたら、昔を知っとる年寄りがそりゃ喜んでくれた。」(吉田和昭氏)と、地元の人は昔を懐かしむ。
高く組まれた提灯のアーチが、訪れた人々を初夏の宵の天王祭りへと迎えてくれる。

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  御船山車の先頭で手綱をを引く子供達
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インフォメーション  

場所:大紀町柏野本町通り(旧道)
日時:7月13日の宵宮に近い土・日曜

 


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