125.富士講   ( 伊勢市小俣町六軒屋 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
富士山信仰の行事として地域住民により行われているもので、特に、六軒屋のそれは、公民館に蚊帳を吊って富士山に見立て、代参者が富士登拝を行っている間、蚊帳の人形をその進捗にあわせて移動させる内容は、珍しい。(伊勢市、52、男)
          写真提供:小俣町
富士講
  富士講とは富士浅間を信仰し、富士山に登拝する講です。現在でも小俣町中小俣、小俣町六軒屋では12年に一度、丑年に青年が主となり、登拝しています。

  富士講は山開きの後、7月下旬から8月にかけ実施されます。参加者は毎回10名ほどで、費用は個人もちです。登拝の日、当番の家や公民館の前に立木等を利用して、蚊帳や布を吊ったり、砂を盛って富士山型にし、六軒屋では参拝者の人数だけ人形を作って、お山を登らせ、道中の安全を祈願しました。
  無事帰宅すると氏神に参り、翌日には伊勢両神宮にお参りしました。
  中小俣の自治会長の話では、夜中の1時に富士山の麓から出発し、到着は昼頃であったとのことです。
  自動車での移動が一般化した現代社会で、富士山を麓から登頂するのは、大変なことですが、このような伝統行事はこれからも残して欲しいと思います。
  写真は公民館で蚊帳を吊って富士山型にし、道中の安全を祈願したものです。

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伊勢市小俣町

 

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