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神秘的な光のサイクル
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夜の観察会は大紀町滝原で毎年蛍の養殖をしていられる吉田善三郎氏の案内で、蛍の観賞のため近くの小川へと出かける。蛍はデリケートな生き物で、きれいな水の近くにしか生息しない。ここは蛍の舞うところとして有名らしく、薄闇の中にはやくも三脚をかまえたカメラマン達の姿もあった。
吉田氏によると今年(平成16年)は、蛍を自然に還す試みとして養殖を止めてみたそうで、例年より蛍の数は少ないそうだが、あたりが夕闇に包まれる7時半頃になると草陰から光の点滅がはじまり、やがて薄い黄緑色の線があちらこちらで弧を描きはじめ、幻想的な光の乱舞がはじまる。
はじめはバラバラだった光のサイクルがやがて一つになり、妖しいまばたきのような光のサイクルになり、また散らばっていく。なんと不思議で神秘的なことだろうか。
たった一週間の命と聞いた昼の勉強会の話と重なり、蛍に対する思いを新たにする。
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大紀町滝原にて(巾田河内川祝詞橋上流側)2004ー6ー9 |