92.ノシラン・ボウラン
( 志摩市磯部町的矢・上之郷 )
自生植物としての北限とされているノシラン・ボウランが自生しています。(磯部町、48、女)
2004−8−20撮影
ノシランはユリ科の宿根草
ノシランはユリ科の宿根草で的矢では8月が開花時期。
名の由来は葉の葉脈が筋張っていて「熨斗」に似ていること、或いは花の茎がきしめんのように扁平で「〈麺棒で)のしたような形」から名付けたといわれています。
花の形は総状花序というのだそうですが、白い花部分の長さが10〜15cmぐらいです。写真では未だつぼみの状態です。
磯部町の的矢ではよく見かける花だそうですがなかなか見つからず、的矢のTさんのお庭のものを撮影させていただきました。
自生種は消えつつある?
ノシランの葉は硬くまっすぐなユリ科特有の葉。
このノシランやハマボウなどが
「的矢では以前はどこでも見られたけどなぁ」という話を聞き、更に取材ではなかなか見つけられないことから、自生の植物のいくつかは、今や消滅しつつあるのではないかと危惧を感じました。
道路が隅々まで整備され、海岸線がコンクリートで固められたせいなのでしょうか?
2004−8−20撮影
ボウランは着生植物
柿の木に着生したボウランです。磯部町上之郷のHさん宅で見せてもらいました。
一つの木に3〜4つも着生しています。
ラン科の常緑多年草。葉が棒状なのでこの名があります。7月ごろ径1cmほどの花が咲きますが時期を逃してしまいました。
Aさんのお話では「柿の古木だけについて、木が枯れるとボウランも枯れるようです」とのこと。
〔着生植物とは〕
樹上、石上に付着して生活する植物の総称。根は気根で貯水の装置がある。寄生植物と異なり養分をその植物体から摂取しない。(広辞苑より)
ボウランの着生
: 私の家の柿の木にもボウランの株があります。花も咲きますが、あまり目立たなくて
花か葉かわからないような花です。特にみんなに披露したりはしていません。 (T.Hさん)
志摩市磯部町的矢、上之郷。
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