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朝熊町、鹿海(かのみ)町に伝わるこの踊りと唄は、単調ながらも味わいのある踊りです。(伊勢市、48、女) |
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写真:朝熊町河崎踊りを守る会提供 |
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盆踊りの原型
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河崎音頭と踊りは日本のいくつかの盆踊りの源となったとされるもので、享保年間(1716〜35)に作られ、今も古い形をそのままに残しています。
音頭は三味線と太鼓にあわせ一人が歌いますが、浄瑠璃をベースとする独特の節回しで、メロディーにくり返しがないのが特徴です。
音頭の歌詞についてはをご覧ください
踊りはとても素朴でゆっくりしたテンポのもので、まさに「日本の盆踊りの原型」を感じさせます。
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めずらしい「寄せ楽」
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朝熊町の河崎音頭特有の形の1つがこの寄せ楽(よせがく)と呼ばれる太鼓です。
踊りに先立って行われるもので、10人ほどの男性が優雅に太鼓をゆすり、囃子(歌)を歌うなかで、一人が太鼓を打ち鳴らします。昔は盆行事を始める前に「人寄せ」の合図として使われていたものとのこと。
もう一つの特徴は、衣装です。浴衣、帯、パナマ帽、白足袋、白鼻緒の草履が正式装束。和装にパナマが面白く、独特の雰囲気をつくりだしています。でもパナマ帽は高いので似たもので間に合わす方もあるとか。
2004年8月の河崎踊りを守る会の方々の河崎踊を紹介する特別公演の様子です。 |
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写真:朝熊町河崎踊りを守る会提供 |
2004−8−20撮影 |
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鹿海町の河崎音頭
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河崎音頭は朝熊町以外に鹿海、楠部、二見の江などで同じものが踊られています。
写真は鹿海町のもので,保存会の方々を中心に、30人ほどが踊って見えました。皆さん浴衣に幅広の帯、白足袋に草履の正装です。
盆踊りも白足袋を着け草履をはいて踊ると俄然格調高いものに感じられます。
また、他の地域では同じ河崎音頭ながら曲も踊りもまったく変わってしまったものもあるそうです。
2004年8月の河崎踊りの様子です。 |
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河崎音頭について
河崎音頭の保存については、「伊勢郷土史草」の第42号;平成20年10月31日発行の「朝熊町における河崎音頭の保存と今後の展望」という拙著レポートを参照してください。
(橋本理市さん) |
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