110.大湊に伝わる冠句、上の句付等の奉額
( 伊勢市大湊町 )
毎年9月15日の八幡宮の祭礼に冠句(俳句、川柳)上の句付(和歌)を募集して、上位30句を奉額として奉献しております。凡そ600句ほど集ります。江戸時代天明頃の句風であると言われております。(伊勢市、70、男)
写真はY氏提供による
2004−9−15
大湊、八幡宮祭礼
毎年9月15日、大湊の八幡宮の祭礼で境内に飾られる大きな献灯(行灯)には、その表にたくさんの歌が書かれていますが、これが「大湊に伝わる冠句、上の句付等の奉額」です。
いつ頃から始まったかはっきりしていません。推薦の言葉からすれば江戸中期(天明元年ー1781)となりましょう。
しかし、この地域の人々の間に、昔から句を楽しむ風習があったことは、古い資料からも伺えるようです。
並んだ優秀作60句
歌には、俳句と短歌の形式があり、俳句では、最初の句(冠句)を歌の選者が出題し,人々はこれに後句(七、五)をつけて応募します。同様に短歌の場合は後句(七、七)を出題し、人々は「上の句」(五、七、五)をつけて献句します。
2004年の優秀作を拡大表示でご覧ください。
毎年6月ごろ選者からお題を頂き、7月に募集、応募作を整理、優秀作が選らばれ、9月に発表です。尚、季語を問題にしないので、俳句ではありませんとのこと。確かに川柳風なものも多いですね。
写真はY氏提供による
2004−9−15
写真はY氏提供による
2004−9−15
お世話は水門(みなと)会
奉額の裏面には毎年故事にちなんだ絵が描かれます。
この行事は一度、1966年に取り止めになり、1993年(h5)に再スタートとなりました。歌の募集から、奉額の製作、行事一切の世話をして見えるのが、地元の「鷲ヶ浜水門(みなと)会」のメンバーです。
この会は郷土史の研究グループで、長年大湊の古文書の研究に携わり、会誌「濱七郷」で立派な成果を発表されています。
奉額について
奉額は勢田川惣印水門会ではなく、鷲ケ浜水門会が主催しています。
※(追記)お知らせありがとうございました。修正いたします。きらり千選実行グループ
伊勢市大湊町。
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