70.一色能   ( 伊勢市一色町 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
A 一色町に古くから伝わる「一色能」は3月に一色公民館で催されます。舞台で次々に演じられるのは「翁」「箙」「夕顔」「狂言」「舞囃子」です。一色能は、伊勢市無形民族文化財にも指定されており、幽玄の世界を堪能できます。(伊勢市、17、女)
毎年一番に演じられる 「翁」の舞、演ずるは保存会新会長濱口氏2019−3−26
          (ポインターをあてて見る写真は)翁の前に舞う「神楽
   
目を奪う美しい装束
  一色能は450年の伝統を誇る能楽です。今年(2019年)の演目の主なものは、能では「翁」「羽衣」「猩猩」、狂言では「鬼清水」です。

  その他連吟、仕舞があり、特に子ども教室の仕舞はほほえましいものでした。

  「翁」は定期公演では必ず取り上げられ、一色能では特別に大切にされている演目です。→「翁」の説明

  仕舞、太鼓や鼓の鳴り物、地謡(じうた)の3者の息が合うとすごい迫力を感じます。
  優雅な能面の数々、豪華な美しい装束で演じられる能楽は、まさに総合芸術ですね。

2012年の定期公演の様子をどうぞこの年は午前に一色神社で神事の後、神社前で「翁」が舞われました。
馬瀬狂言と通能の客演
  今年(2019)は伊勢の馬瀬狂言と勝田流通能を招き、演目としています。

  馬瀬狂言は「鬼清水」と言う話で、
  京都に住む主人が茶の会を開くため、太郎冠者に命じ、清水へ水を汲みに行かせます。太郎冠者は面倒に思い、途中から引き返し「鬼に出会いひどい目にあった」と主人に告げます。

  そこで主人は確かめるべく清水へ行きますが、鬼に扮した太郎冠者に厳しく脅され家に戻ったものの、鬼の声が太郎冠者にそっくりなのに気づき、再び清水へ出かけます。そして鬼を捉えその面をはがし太郎冠者とわかり、厳しく叱りつけます。 →「鬼清水」についての説明
  
  通能の方々は4名出演、「松風」「経政」「蝉丸」の三仕舞を演じてみえました
  
  今年はこの他に保育園児の連吟や皇學館大學生の仕舞など一色能保存会以外の方々の参加が多数あり、楽しい会でした。
  
 狂言「鬼清水」、鬼面を被り主人を脅す太郎冠者…2019−3−26
 (ポインターをあてて見る写真は)仕舞を演ずる通能の面々
                     
  能楽 「羽衣」、 三保の松原を賛美しながら舞い、やがて天へ2019−3−26
 
 (ポインターをあてて見る写真は)能楽「猩猩」 汲めども尽きない酒壷を残し…
能、「羽衣」と「猩猩」
  「翁」に続く能の演目は今年(2019)は「羽衣」と「猩猩」でした。

  →「羽衣」についての説明

  →「猩猩」についての説明
   
  一色町能楽保存会は1968年に結成。2019年では会員は約35名、内女性は10名ほど、子供は7名。6歳〜85歳と幅広い年齢層です。

  昨年3月に亡くなられた会長の吉川貞夫さんの後、保存会長は永年のメンバーのお一人である濱口富三さんが引き継がれました。

  この保存会の例会の2002年以降の主な演目を表にしてみました

  ●一色能が伊勢市無形民俗文化財(1958)、●能面、能装束、小道具類が県有形文化財(1992、1994)、●「一色の翁舞」が国の選択無形民俗文化財(1995)に選ばれています。
一色町の能面について簡単に触れています。
 

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インフォメーション  

伊勢市一色町、一色町公民館。毎年3月の第2或は第3日曜、午前11:00−16:00

 


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