174.伊勢市中之町「つづら石」   ( 伊勢市中之町 )

伊勢志摩きらり千選
 
  「葛籠(つづら)石」というのは、「麻吉」の階段道を下って、中腹の山中にあった。宅地造成、その後の自動車道が作られて、現位置に移動、「浅香稲荷」が祀られるようになった。

  「伊勢参宮名所図会」には 高さ八尺余、横二丈許、石重なりてつづらの形に似たり、今は注連を引て小社とす、此傍に観音堂あり、是を大岩の観音といふ、春は桜多く咲て騒客遊宴の地とす。と紹介されている。

(八尺=約2.4m 、二丈=約6m)

自動車道が出来る前


インフォメーション  

伊勢市中之町
自動車道測道沿い

推薦のことば
  麻吉旅館の下手にある。その形状が葛籠(つづら)に似ているところから名付けられたという。
  勢陽雑記には,注連縄を張り祠のようで,土地の人が祭っていると記されている。
  奇岩の一つであったようで,参宮名所図絵,勢陽五鈴遺響,神都名勝誌などにも取り上げられている。

  麻吉旅館の入り口にこの石に至る道標がある。(道標の位置は多少変遷)(伊勢市、52、男)
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