209.伊勢市宮川町の楠さん
( 伊勢市宮川町 )
昔大水のとき一本の楠の木が流れてさかさまに立って、それが楠さんと親しまれている。私の子供の頃なつかしく良き想い出となっている。(磯部町、74、男)
楠大明神
2015-4-3
(ポインタを当ててみる画像は)反対側から見ると
境楠 俗に逆さ楠
説明板によれば、もと御薗村と山田の境界にあったので,境楠と呼ばれていた。
また,地上2.5mで3枝に分かれ,逆さに立っているように見えるので俗に逆さ楠ともいわれる。
胸高直径:8mとすばらしい大木で伊勢市天然記念物.(昭和33-12指定)。残念なことに今は枯死している。
2014年度に完了したの宮側堤の強化工事で堤防が整備され、この境楠の周囲も形を変え、樹木もカットされ、姿を変えている。
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2009年頃の境楠
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堤防との関係は
地元の信仰も厚い
昔から付近の人々の信仰の対象となり、鳥居をたて、注連を張り「楠さん」の名で信仰されている。傍らには奉賛者名簿板もあった。
街中から堤防への上り口には、石段もあり、鳥居が並ぶ。
実行グループの仲間の一人の話では
「祠はお稲荷さん,講があって、うちのおばあさんもお参りしています」
土手を上がる参道
2015-4-3
(ポインタを当ててみる画像は)参道を見下ろすと
堤防の上から見る大楠
2015-4-3
自然崇拝?
写真 右の三本が境楠。左に連れ添っているのがはムクノキとサカキ(細いほう)。
ムクノキはかなり大きく、実もなるが 大分枝が払われている。
→寄り添うムクノキとサカキ
今や宮川堤公園の一角に、立派な台座をもらい、観光名所として整備されている。少し前までは鉄の添え木もあり、背丈もあったが、現在はカットされコンパクトになった。
「日本人は大自然からの贈り物になんと関心が強いことか」とつくずくと思う。
伊勢市宮川町
宮川にかかる度会橋の東詰めから土手を下流に向かって約250m。
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