舞楽     陪臚(ばいろ)
陪臚(ばいろ)
 右方4人舞

  古来より戦勝祈願・凱旋祝賀等の祭に奏されるめでたい曲であり、ことに武人に愛好され、なかでも八幡太郎義家は出陣ごとに士気を鼓舞するために、しばしば演奏したとのこと。

  聖武天皇の御世、天平八年(736)にインドの婆羅門僧正と林邑(ベトナム)の僧・仏哲によって我国に伝えられたとされています。

  武人は額の周りが赤い抹額(まっこう)の冠を被り
裲襠装束を着け太刀を佩きます。昔の武官の制服であり、非常に軽快に出来ているため舞い振りも自然、勇壮活発になっています。

  鉾を持って攻める手振り、或いは楯をとって防ぐ様など軽快で華やかな武の舞です。

(神宮舞楽解説より)