押渕地区の暖地性シダ

             
 このあたりには、アツイタ、キクシノブ、ナンカクラン、リュウビンタイなど珍しい暖地性シダ群落があります。        この地がそれらの分布の北限地であると昭和3年、  鬼ヶ城暖地性シダ群落、細谷暖地性シダ群落として、

国の天然記念物の指定を受けました。この貴重な植物群落も乱獲などによって今では絶滅の危機にあります。 (押渕にある案内板より)

2008年9月植物の専門家である岡与一先生に押渕地区へご同道いただき暖地性シダその他について教えていただき
ました。写真はその際撮影したものです。説明は植物図鑑やネットで調べたものです。

アツイタ
ツルキジノオ科アツイタ属アツイタ
レッドデータブック:絶滅危惧IB類

 湿った林内の樹幹などに着生している。栄養葉の葉柄は短いが実葉の葉柄はやや長い。
 葉の裏面全体に胞子のうが密につき、夏から初秋にかけて黒色に熟す。葉は厚い革質、単葉。
 葉柄は短く葉は接近して出る。中肋〔葉の中央の葉脈)から左右にでる葉脈は又状に分かれ並行、結合する事はない。 
 写真の葉の長さは約20cm。
キクシノブ
シノブ科キクシノブ属キクシノブ
レッドデータブック:絶滅危惧U類

せいぜい数cmの小さいシダですが、ちゃんとシダの形をしていて、表面は濃い緑色の光沢のあるとてもかわいくて美しい。岩場に着性している。

ナンカクラン
ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属ナンカクラン

 森林の樹木に着生する常緑多年生草本。
茎は長さ20〜40cm、二また状に2〜3回枝分かれし、多数の根を出して、樹木等に着生して下垂する。
 葉は鱗状に技を覆うように2〜6列に着き披針形、長さ10〜15mm、幅5mm、緑色または黄緑色で光沢がある。

尚、天然記念物の採取は法律で禁じられて
   いますのでご注意ください。

リュウビンタイ (龍鱗)
リュウビンタイ科リュウビンタイ属リュウビンタイ

 大型の常緑性のシダで、葉は長さ1mほどになります。古い葉の落ちた後がゴツゴツした黒褐色の塊状になるのが特徴。葉は濃緑色で光沢がある。
 リュウビンタイとは「龍(リュウ)の鱗(ウロコ)」の意味。根本の托葉(茶色い部分)が重なっているのを龍の鱗に見立てたもの。

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