おびや坂(産屋坂)
坂の上部
最後のくだり
左右の階段は民家への入り口
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167.波切の古い家並み、石畳の坂道、おびや坂 (志摩市大王町波切) |
伊勢志摩の漁村の多くは港の背後に山が迫り、石段が迷路のように入り組んでいます。
波切も同様ですが、さすが優秀な石工の出たところで、立派な石段や石畳が残っており、宝門(ほも)の浜の前の石段、農協裏手の伝三坂(でんざさか)などに見ることができます。
古い石段、石畳
A.波切は海風を避けるため石積みや石畳の坂道ができ、それが絵のモチーフになっている。又、古い家 並みも創作意欲を掻き立てる.(大王町、45、女) B.灯台の周辺などに立ち並ぶ古い家並みや石畳の坂道は画家や写真家の格好の素材となっている。 (大王町、40、女) C.歩くのはたいへんだけど、写生会の時はやっぱり描こうという気持になる。(大王町、14、女) D.古くから多くの絵描きさんたちに親しまれてきた「絵かきの町大王」にふさわしいポイントである. その石段坂は訪れた人に感動を与える。(大王町、31、男) E.坂道の多い波切でも特に古い街並と石垣が落ち着きを感じます。(鳥羽市、36、女) F..昭和47年頃親友の先生〔美術)と大王町に行って絵を描きたいと語った頃を現在しみじみと思い出 して眺める民家です。大王町ならではの坂のある家です。(大王町、55、女) |
子安地蔵
坂のなかほど
次ページに波切の古い民家のいくつかをご紹介しましょう
古い民家のこと
この子安地蔵は、残念ながら2013年〔?〕に撤去されています。
おびや坂は波切の港と魚市場の裏手の高台を結ぶ石段の坂です。距離はおよそ80mほどで、ゆったりとした、年寄りにとっても歩きやすい石段です。
昔、未だ港も整備されず、波切のこの地区が小さな集落だった頃、浜と高台を結び、採った魚や日常の生活物資などを運ぶ唯一の道だったそうです。
おびや坂(産屋坂)の名前は、坂の途中に産屋がありそれが由来とのこと。又途中に子安地蔵の祠もあり、産屋を訪れた折りに、安産を願って祈ったのだそうです。