錦の伝統行事"八幡祭”は、漁師町らしく大魚と安全無事を願って江戸時代から続く
正月行事で、別名十日日(とうかび)とも言われ、昔は旧正月の10日が祭日であった。
今は正月に帰省する人やその子供達も共に祝い、参加できるようにと5日が本日(ほんび)となっている。 祭りは3日間。3日の吉兆(ぎっちょ)祭、4日の宵宮(よみや)、5日の本日と続く。 特に5日の本日は、婦人部の手踊り・稚児行列・団子を積んだ「団子祷」(だんごとう)魚を積んだ「魚祷」(さかなとう)の
二つの山車(だし)などが町内を練り歩き、道端の人にもお酒が振舞われ、老いも若きも町民総出で祭りを盛り上げる。 二つの山車が最後に錦神社に着くと、境内では巫女(みこ)による舞いと烏帽子姿(えぼしすがた)の4人の衆による弓引きが行われ、
祭りは最高潮になる。 弓引きが終わると、祷見舞いとして山車の団子と魚が祷人衆(とうじんしゅう)に配られ「無事に相済みまして
お目出度う御座います」の口上と共に八幡祭は終わりとなる。
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