57.小浜と蛸の姿干し   ( 鳥羽市市小浜町 )

伊勢志摩きらり千選
                       浜に並ぶ蛸の姿干し2010-12-2
風物詩、蛸の姿干し
  鳥羽市小浜町小浜漁港、蛸の姿干し。このあたりの冬の風物詩である。

  蛸漁は朝出港して、2時ごろ戻り、3時の市に出すという。

  蛸はいわゆる季節ものではないのだが、冬の時期に一番大きく育つのだという。

  このあたりではお隣の、答志島(答志、桃取、和具や神島)も蛸漁が盛んである。

  この3ヶ所で志摩度会海区の蛸漁獲高の約半分にもなる。(平成18年度県統計による)

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 日本食には欠かせない
  日本の食生活に蛸は欠かせない。
  刺身に始まって、すし、煮だこ、酢だこ、酢味噌和え、おでん、それに、たこ焼き。蛸飯もあった。
 

2010-12-2 拡大 
浜に並ぶ蛸壺  2010-12-2 
小浜漁港
  小浜は 江戸時代には 美濃国の年貢米や伊勢国の御城米を 江戸に運ぶ際の風待ち港或いは日和見港であった。

  伊勢湾の入り口の小浜まで来て、一旦様子を見て遠州灘に向かったのだろう。日和見港としては、浜辺浦(小浜港の南)や現在の松下港の東側も利用されたようだ。

  最盛の天保時代(1830~43)、小浜には船宿が18軒もあったが、しかし明治20年(1888)ごろには2軒になってしまったという。

注:御城米ー江戸幕府が直轄領や譜代の諸藩に命じて軍事・飢饉に備えて貯蔵させた米穀。(広辞苑)              
 (本項 鳥羽市史を参考)

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