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2005-5-11 |
外界の暑さがうそのよう
南勢町から伊勢神宮へと続く剣峠から「白滝へ」の案内板を頼りに分かれ道を進むこと10分
ほどで滝への入口にたどり着く。巨木に囲まれた森を降りていくと、大きな一枚岩を滑り落ちる
ように滝壷に落ちていく白滝が姿を現した。
ドドドッという水音とともに冷風が吹き上げてくる。森の外の暑さがうその様に涼しい。歩いて
いる間は暑くて暑くて「滝に着いたら飛び込んじゃおうかな」などと思っていたが、いざ目の当たり
にすると、その威厳のある姿に恐れ多くてそんな気も失せてしまった。
それもそのはず、滝壷の傍らには小さな祠があり、お不動さんが祀られている。白滝は
「不動滝」とも呼ばれていて、昔は干ばつの時、滝壷に飛び込み塩で清めて《雨乞い》をしたとか。
霊験あらたかな神聖な場所なのだ。早まらなくって良かった!
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真珠王が森林乱伐から守ったとも
この場所がこんなにもひんやりと涼しく心地よい
のは滝もさることながらそれを覆う森の影響も大きい
ように思う。
かの真珠王、御木本幸吉氏はこの辺りの
自然の開発による乱伐から守るため、広範囲に土地
を買い占めたという。あの時代、森林伐採による自然
環境への影響などに考えの及ぶ人は他にいなかった
だろう。
この伊勢志摩国立公園として今あるのも彼の
おかげといえるかも知れない。
夏の電力不足が予想されているようですが、みな
さん、節電モードのエアコンのそばを離れて、マイナ
スイオンたっぷりの天然クーラー「切原の白滝」を訪
れてみませんか。
(写真・文章:きらり通信第14号より)
滝の傍らに簡単な説明板があった。
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2003-7 |
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A.周りを奇岩や老樹が取り巻き、干ばつが続くとこの滝つぼへ飛び込み塩で清めて雨乞いをしたという。(南勢町、男、66歳)。
B.小規模な滝ながら、姿水量共によく、知る人ぞ知るといった有名な歌人、俳人、詩人も訪れている滝です。担当の皆様にもおすすめします。(南勢町、男。58歳)。
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