83.斎田の山の神さん   ( 南伊勢町斉田 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
A.初めて斎田に来て知った奇祭・山の神。周辺の岩の景色も素晴らしかった。(南勢町、36、女)
D.男根を祭る珍しい神さん。明け方ドンドン火で焼くお餅が美味かった。(愛知県、50、女)

       朝6:50地元の人々が加わり、餅焼きを楽しむ一こま 2016−12−4
     (ポインタを当ててみる)朝5:30
焚き火に火が入り…あたりは真っ暗
山の神は山で働く
  人々の守り神
  山の神は山で働く人々が山の恵みと山での安全を祈り、大切にしてきた神様です。南勢町斉田地区は古くはその大半が山林業に携わり、入山の際は必ず山の神に祈ったといわれています。

   山の神の祠は斉田川の岸近く,里から山への入り口にあり,そそりたった岩壁に抱かれるように鎮座されています。

  山の神の行事は朝5時半、星が瞬く暗闇の中で、斉田川の河原に前日に用意された大きな焚き火に火が入り、始まります。
  斉田川の岸辺は美しい紅葉が彩り、水は清冽さを極めています。
→岸辺の紅葉

2003年の様子

祭壇には男根を模したご神体(?
   祠の少し手前に祭壇があり、,そこには大きな、男根を模した木の細工もの(ご神体)と鹿の角を思わせる白い木の枝が飾られていました。鹿は神様のお使い,男根は多産豊穣を祈願するためでしょう。

  この細工物は毎年新たに作り、祭りが終わると、参道脇の岩壁に置いておくのだそうで、なるほど、それと思しき丸太がたくさん並んでいます
→参道の様子

  立て札の
(だってんこうき)は斉田地区から頂いた資料によれば
 「魔物(鬼神)が大口を開き、光々と目をむき、一歩たりともここを通さずとの意にて、また〔この鬼神は〕縁切りの神にて、〔だってんこうきは〕悪縁を断ち切る神の呪文である」とあります。
(〔 〕内は編集にて追加)

  また、左右の札にある 日天王子、月天王子 は仏法の守護をする十二天部の仏様と思われますが…。

      山の神を称え、豊穣を祈る祭壇 2016−12−4
   (ポインタを当ててみる画面は)山の神さんの祠
       
    朝7:00 焚き火の周りで餅焼きを楽しむ斉田の人々 2016−12−4 
     
 
笹竹の先に御餅を付けて
  参拝客にはお神酒が振舞われ、餅が渡されますが、その餅を4mほどの笹竹の先端に付けて、焚き火で炙り(どんと)、いただきます。

  この御餅を食べると一年中無病息災とか。竹の先端が焼け落ちて、餅が火中に落ちるのも愛嬌です。およそ5時半から8時頃まで続きました。(2016年)

  この行事の世話役は斉田の区長さんと6つの組からの代表一人づつの7人で、,皆さんサラリーマン。

  山林を生業としている人は斉田にはもういないのだそうです。
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素朴な焼餅の味
斉田を離れて40年余になりますが、素朴な焼餅の味と
どんと焼きの熱さは今でも脳裏に焼きついています
昔は1月末と記憶してるんですが?、獅子舞も以前はこの時期だと・・・・・。
朝早く起き餅を食べてから学校に走ったものでした。
                 〈四日市 男性55才)
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インフォメーション  

南勢町斉田.国道260号から斉田地区に入り県道度会南勢線を約1.4km。,斉田川にかかる山神橋の手前を左に入るとすぐ。

 


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