44.八ヶ竈八幡神社と窯方祭
( 南伊勢町大方竈 )
伊勢では珍しい名付けの神様。神社の中の楠の神木がいい。(東京都、27、男)
御証文受け渡し式
2006-1-5
窯方祭
(御証文受け渡し式)
毎年、正月5日には八つの集落(現在は七つ)八ヶ竈の祭りとして「窯方祭」がある。昔は八ヶ窯の住民が集まり、弓引き競技会などが行われ、大変な賑わいだったそうだが、現在は大方窯の八幡神社の例祭としてひっそり行われている。
ただ、窯方祭の一行事であった「御証文受け渡し式」がこの日、例祭に先立って行われた。(2006)
八ヶ窯に関する古い証文が大切に保管されていて、各窯が一年交代で管理にあたっている。毎年、各窯方の区長が集まりその管理の交代式を厳かに行うのが上述の「御証文受け渡し式」である。
尚、最近はこの祭りも2年に一度になっている(2004年が開催年)
その詳細はNEXTページに掲載。
平家の里の八幡宮
南島町から南勢町にかけて八ヶ竈(はちかがま)と言われる八つの集落(現在は一集落なくなり七つの集落)があり、その集落の中の一つ大方竈(おおかたがま)に、大楠の木がある八幡宮が鎮座している。
ここは壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人達が隠れ住んだ所で、この八幡宮も地元の人たちから「平家の宮さん」と呼ばれている。
ただし、建立は紀州藩徳川頼宣公の時代だそうだが、詳しくは定かでない。1908年(明41)八ヶ窯の神社十数社を合祀して今日に至っている。
なお、応募の言葉「名付けの神様」に関するものは何も残っていないそうで、その由来は聞けなかったが、たぶん昔の神主さんが村の産土(うぶすな)の役を引き受けて村で生まれた子供たちに名前を付けていたのであろうとの同町浅井氏のお話でした。
大方竈の八幡宮
2004.10.15
楠の木と祭殿
2004.10.15
拡大
ご神木は樹齢約400年
本殿の前にある祭殿を覆うようにして枝を広げている楠の木は、樹齢約400年、根元の周り約8mと辺りを圧する巨木で、長い歳月に幹はねじれて裂け、枝も二方に広がっているが、今も元気に葉を茂らせている。
幹の太さは南島町一だそうで、カメラに納まりきれず、前の祭殿や灯明台が小さく見える程だ。
幹の裂け目にできた洞には神社の清掃のための掃除用具が仕舞われてあり、何ともほほえましい。ご神木というよりも、もっと親しみを感じる楠の大木である。
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南伊勢町大方窯。260号から阿曽浦に入り、さらにその奥の大方窯にはいる。
道が細いので、軽自動車でいくのが無難。
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