35.海の博物館   ( 鳥羽市浦村町 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
伊勢志摩の歴史を現代に伝えている。伊勢志摩らしさが出ている博物館。(鳥羽市、24、男)
                   竜骨のイメージが素晴らしい館内の様子2012-4-29
とても魅力的な博物館
  館に入ると舟の竜骨を思わせる大きな天井が、まず目に入ります。
主として三重県を中心に、海で暮らす人々の過去及び現在の姿を多面的に捉え展示しています。

  展示物のレイアウトは変化に富み、とても見やすく「博物館」の堅苦しいイメージはありません。小学生にも見やすいように展示は低く設定されています。

  館内の模型類は全て学芸員の手作りとのこと。
 「企画から実施まで手作り」が当館の展示制作の基本ですと石原館長さんのお話。たくましい漁師の等身大の人形から精巧な鳥羽城址のミニチュアまで丁寧に作られています。

  とても魅力的な博物館です。喫茶ルームもあり家族連れにおすすめです。
他に社会的な問題に沿った特別展示や  体験学習教室などの催しもあります。詳細は海の博物館のホームページへどうぞ。

風景に馴染む和風建築
  昔の大きな船小屋を思わせる美しい建物群は建築家内藤廣氏の設計によるものでこの土地の風景にしっくりと馴染んでいます。日本文化デザイン賞など数々の賞を受賞しているそうです。

  海の博物館は財団法人東海水産科学協会により1971年に鳥羽の小浜に設立されました。この浦村町には1992年に移転しています。主たる建屋5棟からなり、2棟が展示室、他は民俗文化財の収蔵庫(保存施設)です。

  2017年10月に博物館からの要望もあり鳥羽市の管轄となりました。

  又、2018年9月17日、本観の館長の石原義剛氏が亡くなられました。石原氏は日本の海の文化を伝えることに強い信念を持たれた方で、この素晴らしい博物館の生みの親ともいえましょう。 心からご冥福をお祈り申し上げます。
 

                     2003-7-12拡大
和船の収蔵庫の内部の様子 (RO画面)年鑑誌『海と人間」
5万点以上の民俗資料の収集
  この博物館を学術面でしっかりと支えているのが年鑑誌「海と人間」に象徴される地道な研究と収集された5万点以上の実物民俗資料です。

  漁撈用具、古文書、漁協資料或はVTR・スライドフィルム・録音テープ等ですが、全て収蔵庫に収められています。漁撈用具のうち約7000点は国の重要有形民俗文化財に指定されています。

 
  特別展示も積極的
  特別展示室ではいつも海に関する好企画が催されています。2012年4月は藻類の細密画と藻類をヒントにしたデザイン画でした。
  他に東北の津波で大被害を受けながら僅かに残り、修復されたわかめの標本の展示が美しく、印象的でした。

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思わず長居してしまう博物館
ガイドブックでもおすすめの博物館だったので、かなりの期待して行ったのですが、期待を裏切らない博物館でした。

まず、建築がとっても素敵。船の船体の中にいるかのような不思議な空間で、しかもひとつの建物ではなくテーマごとにいくつかの建物に分かれていて、それぞれ似ているようで異なった違う空間をつくりだしていてその違いも楽しめます。
それと、建物と建物をつなぐアプローチも海の砂浜みたいな池もいいです。中でも文化財に指定されている船をところせましと収蔵した建物は、圧巻!

展示物は、博物館の創設の趣旨(古来日本で重要な役割をしてきた海の大切さを見直そう等)から、熱意の伝わってくるものがずいぶん多かったです。展示物と、建物と両方楽しめるので、予定してたよりもずっと長居してしまいました。(しかも台風接近の天候の中・・・)
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インフォメーション  

鳥羽市浦村町。パールロードを麻生浦大橋から石鏡方面へ約5km左手に看板あり。
〒517-0025三重県鳥羽市浦村町1731-68  電話0599-32-6006 

マップ
 

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