34.山田寺(さんでんじ)獅子舞神事   ( 玉城町山神 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
獅子頭は室町時代の作といわれ雄雌2頭と鬼が面白くおかしく舞う。神事は県の民族文化財に指定されている。舞は毎年1月28日(現在は第4日曜)に実施される。(玉城町、77、男)
                          内舞し2016-1-31
   (ポインターを当て見る画面は)雌雄の獅子頭 
2010-1-31
奇祭
  御頭神事は伊勢市周辺あちこちで行われるが,ここは2つの点に特徴があるユニークな祭事である。
 (1)見物が魔物(天狗)に松かさを投げつける
 (2)他所では神社が舞台,ここはお寺が舞台。
   ただし、この時だけ場所を借りるという考え方らしい。

  獅子舞はは午後3時ごろ内舞し(なかまわし)から始まる。本堂で和尚の大般若経により法力を受け、雌獅子が笛・太鼓の拍子でで舞う。

  この後、天狗面の「魔物」が登場、境内で珍妙な舞を披露、そして雌雄の獅子が介添え(宰領)付きで登場、舞を行う。詳しくは→山田寺説明書を。

  昔,疫病が流行ったとき,これを鎮めるため始めたという。
  

  NEXTページに2003年の様子を載せている。
動画
魔物が特に面白い
  魔物が実にユニークである。
  ここでは疫病の象徴だそうだが、赤、黒二つの魔物が演ずる踊が軽妙で,互いに向き合い、ひょこひょこと跳ね回り様は、実にこっけいである。

  周りlの観客から松ぼっくりを投げつけられると、怒りくるって、扇子で相手の頭をたたきまくる。

  「獅子が出てきて魔物を鎮める」のだそうだが、余りその気配は無い。
  しかし後半ではおとなしくなり、獅子のたてがみのシデを観客に渡しては,袖に賽銭を入れてもらう。

  この仕草も、見ようによっては、「袖の下(わいろ)」を思わせて、可笑しい。

  役員さんの話では,
 「だいぶ今風になってしまった。
  昔は練習中ムチで叩かれるほど,
  厳しく仕込まれた」という。

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                                赤黒魔物の軽妙なおどり 2006-1-29
                2頭の獅子のお出まし 2006-1-29  
         (ポインターを当て見る画面は)宰領に付き添われて20016-1-31
介添え(宰領)付きの獅子舞
  獅子舞はゆったりした動きである。「宰領」と呼ぶ介添え役が付く。しかし、この中腰の舞いはきついそうだ。雄の御頭は18kgもある。昔は分厚い碁盤を持って練習したという。

  この獅子の面は獅子頭の内面に「弘治元年(1555)に修理」とある。このお寺の開山が1682年というからそれより古いものだ。実に豪快で力強い造りである。
  
  魔物の面も、なかなか優れたものだ。特に赤い面が魅力的で、厳しくもどこか愛嬌のある顔立ちである。 獅子頭と魔物の面

  役員さんが情熱こめて語って下さった。
  「何としても,この伝統行事を継承したいと,参加者全員損得抜きでやっている。

  この祭事に独身者は入れず,結婚直後から参加できる。魔物面は42才越えると,被ることができない決まりである。 50才過ぎて,ええことやって来たと,しみじみ 感じる」

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インフォメーション  

玉城町山神,山田寺。
開催日は例年1月第4日曜,

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