132.弓祭り(越賀・弓引き神事)   ( 志摩市志摩町越賀 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
A.伝統ある祭りで、私は小さい頃からそれを見て育ってきたから、一度出たいが男性しかでれない。そこがまたイイ。他の地域の人にも見て欲しい。(志摩町、17、女)
B.400年を越える伝統行事。大漁、豊作を祈願して、行われており、地元では保存会も設立され後世への継承に努めている。(志摩町、52、男)
弓引き神事の前に越賀神社で式典に臨む2018-1-14
(ポインターをあてて見る写真は)神前で清められた弓矢を拝領する弓人
まず、越賀神社で式典
  弓祭り神事は越賀神社の新年神事。
  本来旧暦1月11日だったが,いまは1月の休日から選び、弓引きも神社の境内で行うようになった。

  その年の豊作、海上安全、大漁満足を祈り、人々の願いをこめて的を射る、古式に則った勇壮な行事である。

  大勢の見物がつめかけ,弓引き終了後,神社の隣の越賀の舞台で餅撒きがおこなわれている。社務所の前では味噌味のおいしい豚汁が振舞われていた。

  2002年の様子をNEXTページ1に。
  2008年の様子をNEXTページ2に。
  2015年の様子を
NEXTページ3に。

  越賀の弓祭りは以前は神社で祭礼のあと、西方の浜に移り、弓引きが行われていたが、若者の減少などで2014年から3年ほどは鳥居前で弓引きの作法と祝い歌を詠う形で終わっていたが、2017年からは神社境内で弓を引く弓祭りを復活している。

若い17歳の弓人
  今年(2018)の弓人(ゆんど)は地元の高校生2人、共に17歳。志摩水産高校生。

  神社の拝殿前に弓場を設け、左から右の大的を射る。弓人は1回に2矢で2回射る。小的は無い。

  大的は4隅を落とした四角形で、一辺が6尺、中央の黒丸は、径1尺2寸。はじめに鬼と書いてそれを塗りつぶしたものだそうだ。

  極度の緊張か、矢はあらぬ方向に飛んでいたが、最後は見事、的の中心を射ていた。


                 片肌を脱ぎ、古式に則り 堂々と弓を射る若者    2018-1-14
   (ポインターをあてて見る写真は)二矢を持ち、独特の作法で弓を射る
                     ピッシャリ当てらっしゃい  2014-1-14
しばらく、しばらく
  弓人が弓を絞ったときに、間髪をいれず、「しばらくしばらく」と 割り込み 口上を述べる。越賀独特のものです。

「本年の吉兆をこの1本の矢に掛ける  陸(おか)は豊年満作  海は大漁  真珠はピンク・ピンク、景気はアップ・アップ 越賀のみんなは元気元気、 当っても当たらんでもても神事神事  ピッシャリ当てらっしゃい」 というなんとも面白い口上。

  昔の青年団長談:私も務めたけど,大勢のまえで声を出すのが恥ずかしかった。

  
今年(2018)は「子供たち」と「青年団が2度づつ出て、この席をにぎわしていた。
  
  弓引きの後、弓人3人と役員一同で
祝い歌を披露。
→祝い歌の歌詞をどうぞ
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インフォメーション  

志摩市志摩町越賀
(参考)2010年開催時間=13:00越賀神社で式典/13:50弓人、大的、役員一同浜へ入場/14:00弓曳き/14:50弓人、役員車座で祝い唄/15:00ソーラン踊/15:10餅まき/15:20終了
マップは越賀神社を示しています。

マップ
 


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