137.お里(り)きさんの松
( 志摩市志摩町和具 )
三重県にアメリカよりニューカレドニア松を持ち帰り、今では50m程の高さ。(志摩町、57、女)
2011-4-12
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異国の地でたくましく生きる
志摩町の高台の、旧役場近くに1本だけ、まっすぐに立つ、一見ひのきのような木があります。これが「おりきの松」で、ニューカレドニア松と呼ばれているものです。
名前の由来は明治時代アメリカに渡った伊東里きさんが、日本に戻る際、苗木を持ち帰り、その苗木が当時叔父の伊東雲碩氏の庭だったこの場所に植えられたものです。
樹齢117年(2011)、一本だけそそり立ち、日本ではあまり見かけない葉の形状から,なにか「異国の地でさびしくも堂々とたくましく生きている」という感じがしてきます。
現在この場所は2009年に
「おりきの松」公園
として整備され、滑り台やトイレもあり、またこの地区の人々の災害時の一時避難所にもなっています。
伊東里きさんについては
簡単な説明板
(以前使われていたもの)をご覧ください。
葉の形が独特です
葉は 杉の葉のような形ですが、全体に大きく、長さが15〜30cmぐらいあります。
鉛筆と比べてみました
。
背丈は応募者のコメントには50mとありましたが、影から換算すると22.5mと出ました。その前後ではないでしょうか。
ナンヨウスギ科の植物で、シマナンヨウスギとする判断もあります。樹木の中ほど高さの
葉先には蕾のようなもの
がありました。(4/12)
葉先の様子
2011-4-12
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里き・源吉書簡集
2011-4-12
里きさんの書簡集
2011年の4月に里きさんの書簡集「故国遥かなり」が発行されました。左の写真がそれです。(ドメス出版発行)
「里き・源吉の手紙を読む会」という4人の方々がまとめたもので、里き・源吉夫婦から娘のもよさんにあてた書簡19通です。
伊東里きさんは1865年に現在の志摩市志摩町片田で、医者の家に生まれ24歳のときアメリカに渡りました。
農場経営、喫茶店経営、メイド、生命保険の勧誘、助産婦など逞しく生き、
1950年にサンタマリア市で、85歳でなくなりました。
唯一の気がかりが日本に残した一人娘で、それを気遣う親心が書簡のなかで切々と語られています。
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志摩市志摩町.旧役場隣。おりきまつ公園
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