15.大内山荷坂峠にある「蛇留観音」と「足守地蔵」   ( 大紀町大内山村川口 )

伊勢志摩きらり千選
推薦のことば
大内山河内に蛇留観音、足守地蔵、庚申塚、3体が並んで鎮座。交通至便な42号線沿いにあり、昭和初期まで近郷近在よりの参拝者が多かったが現在その存在すら知らないものが村内でも多い.(大内山村、81、男)
銀杏の木を背に静かに並ぶ3つの祠
  車がはげしく行き交う国道42号線のすぐ傍に
大きな銀杏の木を後ろにして静かに3つの祠が並んでいる。
右から「足守地蔵と蛇留観音」「いぼとり地蔵」「庚申塚」

  元々は熊野古道の道沿いにそれぞれ別々に祭られていたが
昭和42年3月、国道の開通を機に、一緒に現在の所に移転・安置され
今も、近所の人達によって、境内はいつもきれいに清掃されて、供花・線香を
絶やしたことがない。」と、地元の村田氏。

  永い歳月に、今は石のお顔も定かではないが
古えの熊野詣での旅人達を守り、大内山の里を見守ってくれたであろう
3体の観音様やお地蔵様からは、穏やかなご老人のような親しみを覚える。



更に詳しい情報
「蛇留観音」その呼び方は?
3つの祠の中でも一番大きい「蛇留観音」は、近郷の人たちの厄落しを引き受けてくれる「厄除け観音」としても親しまれているそうだ。
この観音様には昔からの伝説がある。[更に詳しい情報」をクリックして見て下さい。

ところで、この「蛇留観音」の呼び方だが
『昔から、ただ「かんのんさん」とだけ呼んどるけど・・』と地元の人。
『私ら小さい頃は「河内(こうち)のかんのさん」と呼んどった』と大内山出身の人。
『「じゃのめかんのん」と呼ばれています』と調べてくださった役場の人。
古い大内山村のことを調べた冊子によると「へびとめかんぜおん」と出ている。

この様にさまざまな呼び方をされるいる観音様だが、人それぞれの呼び方があってもいいような気がする素朴で優しい観音様である。

「蛇留観音」とお供の「足守地蔵(別名ぞうり地蔵)」
  「いぼとり地蔵」(2003.12.2)
    ご利益あらたか「いぼとり地蔵」
真ん中の祠「いぼとり地蔵」は名前のとおり
お地蔵様の線香の灰を「いぼ」の上に付けると
「いぼ」がころりと取れるというご利益があるということで
お参りした後で線香の灰を持って行かれる人が今でもあるそうだ。

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インフォメーション  

場所: 大紀町大内山  尾鷲市方面に向かい荷坂峠の手前右側。

 


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